2014年12月31日

独善的な「家族は大事」

メインブログの12月30日エントリで、フランスは家族を
重要視しているので、家族政策が充実していることをお話したのでした。

「【こんにちは!あかちゃん 第24部】
少子化乗り越えた フランスから<上>手厚い家族給付制度」

「【こんにちは!あかちゃん 第24部】
少子化乗り越えた フランスから<下>家族を社会の根本に」


日本はとくに政治の中で家族を軽視する傾向があって
それが家族政策の立ち遅れとなっているのでした。
西日本新聞の記事で、インタビューを受けたUNAFのかたも
「日本社会にとって家族は重要という基礎を構築するべきだ」と
コメントをしています。



これとはまったくべつの発想で、「家族は大事だ」とか
「家族を守る」というお題目が好きな人たちが、日本にはいるのですよね。
高度経済成長期に定着した、因習・反動的な家族思想
信奉している「ああいう人たち」ですよ。

彼らが大事だとか守れとか言っている「家族」は、
正確には彼らが信奉する「家族思想」ということです。
本当に守りたいのは「家族」ではなく「信仰」と言えるでしょう。

したがってこの家族思想に当てはまらない家族は、
「なかったこと」にされて排除されることになります。
排除される家族の人たちからすれば、
彼らの「家族は大事だ」とか「家族を守る」といったお題目は、
独善もはなはだしいことになります。

「信仰」ですから硬直していて、時代がいくら変化しても
それに合わせて変化することはないということです。
彼らの「家族は大事だ」は、フランスの家族重視とはまったく異質であり、
すべての家族を守り、家族観の時代の変化に合わせて変化する
フランスの家族政策とも、まったく別物ということです。


フランスの「全国家族協会連合」のような
家族問題を扱う機関が日本にできるのかどうかわからないです。
仮に作るとすると、因習・反動的な家族思想を信奉する人たちの
「家族のカチ」を推進する機関へと転化しないよう、
じゅうぶん注意する必要があると思います。



関連エントリ:

「フランスの家族政策」
「フランスの家族政策(2)」



posted by たんぽぽ at 11:50| Comment(2) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そのうち「三世代同居」こそ「普通の家族だ」という思想も出てきそうで怖いですね。
言い出しっぺの安倍さんなんかみたいに「しようとしても出来ない」のが三世代同居なんですがね。
Posted by わんわん at 2017年03月12日 21:42
わんわんさま、
こちらにコメントありがとうございます。

>そのうち「三世代同居」こそ「普通の家族だ」という思想も
>出てきそうで怖いですね

データや事実はいくらでも無視する人たちですからね。
そういうことを言い出す可能性もあるかもしれないです。
Posted by たんぽぽ at 2017年03月13日 22:53
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