民主党の敗因について考察した記事を紹介したのでした。
「二大政党制の正念場 民主「風頼み」、政策対案示せず」
(はてなブックマーク)
ここで民主党はいまだに「風頼み」ということに触れています。
むかしから言われていることではありますよ。
まだこの体質を引きずっているということですね。
「風頼み」の体質からも脱しきれていない
これはどういうことかというと、民主党の候補者は
自前の支持基盤を堅めることを、じゅうぶんやらないということです。
つまり選挙区を1件1件歩き回って、地道に支持者を増やすことに
あまり熱心でないということです。
自前の支持基盤が弱いので、選挙のときは風に頼ることになるわけです。
自前の支持基盤を堅めていれば、少々の逆風が吹いても
選挙で勝ち抜けるでしょうから、「風頼み」にはならないでしょう。
民主党はもともとアメリカ合衆国型の政党を意識していて、
「ひとり一党」くらいの議員の自律性を求めています。
それもあって自分の支持基盤を堅めることをうながすわけです。
自分の支持基盤が堅くなって選挙に強くなれば、
党に依存する度合いも減って、自律性を主張できるようになります。
2005年の衆院選以降、民主党は比例復活当選が2回連続になったら、
もう公認は出さないという内規を作ったのでした。
これは選挙で強い候補者を増やすために、
自前の支持基盤を堅めることを即すためです。
2005年の衆院選では、民主党は大敗したので、
「風頼み」の体質からの脱却を目指したということです。
いまもこの内規が有効かどうかはわからないです。
現状くらい党勢が凋落していれば、この内規を適用すると、
ただでさえすくなくなっている候補者のなり手が
いなくなりかねないからです。
関連エントリ:
「民主党・衆院選敗因の分析」