訊いているのですが、その中に選択的夫婦別姓があります。
「本社世論調査:カジノ法案、反対62%…女性に根強い反発」
夫婦別姓なんてなかば忘れられた課題と、
わたしは思っていたので、いささか意外ではありました。
安倍政権が「女性活用」と繰り返し言っているので、
その関連で関心を持つかたも多いということかもしれないです。
新聞社が世論調査をしてくれたことは、結構なことだと思います。
結果はつぎのようになっています。
賛成が多いことは喜ばしいことです。
これは率直に受け止めておくことにします。
結婚しても夫婦がそれぞれ結婚前の名字を名乗れるようにする
選択的夫婦別姓の法改正では、 「賛成」が52%と「反対」の40%を上回った。
男女とも賛成は52%。反対は男性が42%に対し、女性は38%だった。
全体
賛成: 52%
反対: 40%
男性
賛成: 52%
反対: 40%
女性
賛成: 52%
反対: 38%
それより反対が4割もいるほうが、気になるかもしれないです。
この期におよんで反対派(非共存派)は、
こんなにも多いのかと言えるからです。
これらの人たちは、なにを考えて反対しているのかと思います。
男性よりも女性のほうが反対がすくないですが、
それほど差がきわだっていないのですよね。
たいていの調査は男女差が出るので、これはいささか意外でした。
2009年にも毎日新聞は選択的夫婦別姓の世論調査をしています。
このときは、全体では賛成が50%、反対が42%なので、
今回はわずかに賛成が増えたことになります。
「毎日新聞の調査」
2009年は、女性は賛成が52%、反対が39%だったので、
今回はあまり変化がなかったとも言えます。
男性は賛成が47%、反対が47%だったので、
男性の回答比率が今回は大きく変化したことになります。
男性のあいだで理解が進んだということなのでしょう。
これも好ましいことだと思います。
これまでの傾向を見ていると、夫婦別姓が話題になると、
まがりなりにも適切な情報が広まるのか、
選択的夫婦別姓の賛成派は増える傾向があります。
また家族に関して因習・反動的な雰囲気が支配的になると
選択的夫婦別姓の賛成は後退する傾向があります。
2009年のときよりも賛成が若干増えたのは、
最初にも言いましたが、安倍政権が「女性活用」と
しきりに言っているので、その関連で夫婦別姓のことも、
話題になることがある、ということかもしれないです。
安倍政権はもともとは家族に関しては因習・反動的ですが、
「女性活用」とか「女性が輝く」とか連呼しているので、
そういう雰囲気はほとんど漂わなくなっているのでしょう。
政権の正体が家族に因習・反動的なことを見越して、
「女性活用と言うなら選択的夫婦別姓くらい認めろ」と思って、
あえて強調気味に主張しているかたも結構いそうですね。
謝辞:
メインブログの10月18日エントリのコメント欄で、
毎日新聞の世論調査の記事を教えてくださった魚さま、
ありがとうございます。