2014年10月13日

配偶者控除の廃止が先送り

すこし前のニュース。
配偶者控除の廃止もしくは縮小が先送りになりましたよ。

「配偶者控除縮小、16年度以降に先送り…政府・与党」
「配偶者控除改革中長期で…政府税調」

政府・与党は、専業主婦らがいる世帯の所得税と個人住民税の
負担を軽くする「配偶者控除」の縮小を、 今年の年末に議論する
2015年度税制改正には盛り込まず、
16年度以降の課題として先送りする方針を固めた。



理由はやはり配偶者控除の恩恵を受けている専業主婦世帯の
負担増に対する批判が必至と見たようです。
「働く女性」を増やすため控除の見直しが焦点になっているが、
専業主婦らがいる世帯の税負担が重くなり、批判が避けられないと判断した。

安倍政権は以前から配偶者控除の廃止や縮小をする方針で、
具体的な議論もいくつか出てはいました。
その一方で自民党内を含めて、配偶者控除の廃止・縮小に対する
反対も強い
ので、そうした反対を押し切って
実現することができるのだろうかとは思っていました。

自民党・安倍政権はもともと家族に関して因習・反動的な
カチカンを標榜していますし、配偶者控除は彼らの家族観を
維持するものひとつとされてきたのでした。
自分たちの家族イデオロギーに反する政策を
まともに実行できるとは、わたしはあまり思っていなかったので、
今回の先送りはさほど意外性はないです。

自民党の家族イデオロギーを守るために、
婚外子の相続差別廃止に反発して作られたあの議連、
「家族の絆を守る特命委員会」は、ひとまず安心かもしれないですね。


安倍政権は今後は、配偶者控除の廃止・縮小は
2016年度以降の課題として、ほかの税制や控除との関係を含めて、
中長期的に扱うとのことです。

民主党は配偶者控除の廃止を公約にしておきながら、
専業主婦世帯の反発を恐れて、毎年先送りにしたあげく、
けっきょく実現できずじまいだったのでした。
安倍政権は配偶者控除の廃止を実現できるかどうかですね。


posted by たんぽぽ at 16:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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