選択的夫婦別姓のネイバーまとめです。
「「選択的夫婦別姓」反対派・賛成派がよく挙げる理屈の矛盾・問題点まとめ」
今回見てみたいのは、2ページ目にあるつぎの反対派の主張です。
「今まで通り戸籍上は同姓にしても職場では旧姓を使えばいいだけ!」
通称使用でじゅうぶんだというのも、反対派(非共存派)が
よく持ち出すもので、定番となっています。
通称使用でじゅうぶんなかたもいるでしょうが、
そうではなく、それでは不便だというかたもいます。
ふたつの名前を適時使いわける必要があって手間だからです。
だれでもおなじようにじゅうぶんではないのですが、
「みんなおなじでない」というのが、
とりわけ反対論者たちは理解できないのですよね。
どのような場面でも通称使用できないということもあります。
法的に裏付けがないので、職場の裁量や周囲の理解に
負うところが大きいからです。
資格や免許のたぐいはほとんど認められないです。
金融取り引きでもかなり制限されます。
通称使用ができる範囲は結構かぎられていると言えるでしょう。
「通称使用の可用範囲」
高市早苗氏など、自民党の反対派の中には、
通称使用を法制化しようと主張する人もいます。
ところが具体的に法案をしめしたことは、なぜかないのですよね。
「まぼろしの通称法案」
「現実的な提案?」
もしかするとどこかにあるのかもしれないですが、
民法改正に関心のあるかたが、容易に参照できるような
場所にはしめされていないようです。
通称使用の法制化は困難だという議論もあります。
こうして見ると通称使用を制度化する法案は
本当に作られているのか、ますます疑問になってきます。
「過去のカモミールの記事」
(2003年9月22日、9月29日、10月6日
「《特別寄稿》大森 政輔 弁護士 通称使用法定案の問題点」参照)
そんなに「通称使用でじゅうぶんだ」と、
反対論者たちはお考えでしたら、夫婦同姓にしたいかたが
通称使用すればいいだろうと思いますよ。
嫌だと言っている人に使わせるのではなく、
じゅうぶんだと言っている人が自分で使うのが筋というものです。
「同姓が通称使用」
いいこと考えた! 選択的夫婦別姓じゃなくて、強制夫婦別姓にすればいいんだ! で、同姓名乗りたい人だけが、通称で同姓名乗ればいいんだ! だって賛成派は通称じゃ嫌、反対派は通称で充分って言うもの! 充分て言う人が通称使えばいいんだよ! #bessei #besseisansei
— かいら (@cayla_non) 2010, 5月 8
(はてなブックマーク)
反対論者がこの案に賛同したというお話は聞かないのですよね。
よもやご自分で「じゅうぶん」と言ったことに対して
自分で使いたくないことなどないはずですが、
なにがお気に召さないのかと思います。
これまでのエントリ:
「選択的夫婦別姓のまとめ」
「選択的夫婦別姓のまとめ(2)」
「選択的夫婦別姓のまとめ(3)」
「選択的夫婦別姓のまとめ(4)」
「選択的夫婦別姓のまとめ(5)」
「選択的夫婦別姓のまとめ(6)」
「選択的夫婦別姓のまとめ(7)」
「選択的夫婦別姓のまとめ(8)」