もちろん話題になっています。
「社民党・土井たか子逝去」
つぎのエントリもそうした中のひとつです。
「土井たか子死去」
(はてなブックマーク)
ここではなにを書いているのかというと、なんと小選挙区のことなのですよ。
土井たか子氏と小選挙区とはどういうこと?と思うところです。
これにほくそ笑んだのが小沢一郎ら
「小選挙区制原理主義者」たちだったことはいうまでもない。
「政治改革」の当初から選挙制度改変に強い反対意見を
持っていた私が「土井たか子、いったい何やってんだよ」と
呆気にとられた時にはもう後の祭り。
土井たか子は、社会党崩壊の最大の戦犯になってしまったのだった。
社会党崩壊の原因としては、通常は1994年の村山政権時代に
自衛隊を合憲としたことを挙げるかたが多いのではないかと思いますよ。
「kojitaken」氏をはじめ、左側の人たちはすくなからず
小選挙区を目のカタキにしています。
そうした立場の人から見ると、小選挙区こそ重要課題であり、
すこしでも小選挙区の導入に関係ある人は、
なにより優先して攻撃する必要があるのかもしれないです。
このエントリでさらに特徴的なことは、小選挙区のことにかこつけて
小沢一郎氏をdisっていることだと、わたしは思いますよ。
土井たか子氏の逝去に関して小選挙区に触れたのも、
小沢一郎氏を攻撃するための「ねた」にするためだったかのようです。
このかたはもともとなにかにつけて、ぜんぜん関係ない話題であっても、
小沢一郎氏やその支持者を持ち出して攻撃することを
しばしばやっているかたではありますよ。
「土井たか子について論じる時、この件を抜かすわけにはいかないだろう」
とまで言っているくらい、小選挙区と小沢一郎氏のことは重要みたいです。
土井たか子氏が、女性の権利のためにいくつもの業績を
残したことをしめした、はてなハイクのかたとは大違いだと思います。
旧社会党・社民党が凋落していった大きな原因は、
大局的には、冷戦が崩壊して55年体制が終焉したあとの
時代の変化について行けなかったことだと、わたしは思いますよ。
たとえば、メインブログの10月1日エントリで紹介した
記事の最初につぎのことが書いてあります。
http://h.hatena.ne.jp/RASEN-KAIDAN/81795671605375101
本来高福祉高負担を掲げるべき社会党が、1989年の参議院選挙を
消費税反対で勝ってしまったのは、自党の政治理念の基盤を崩し、
『蛸が自分の足を喰う』ような結果になりました。
現在の社民党や福島瑞穂さんもその呪縛から解き放たれてはいません
福祉と減税を両立させようとするのは、55年体制的な考えなのですよね。
このころは経済成長する一方だったので、福祉の充実のためには、
自民党が作り出したパイをいかにして再分配するかを考えればよく、
福祉と減税とが矛盾しなかったのでした。
「55年体制時代の福祉」
時代の変化を理解した人たちは、民主党に移ったのでしょう。
旧社会党の理念のうち、政治改革以降の時代にも必要な要素は、
いまでも引き継がれているのだと思います。
関連エントリ:
「社民党・土井たか子逝去」