2014年09月24日

選択的夫婦別姓のまとめ(7)

長らくあいだが空いてしまいましたが、
選択的夫婦別姓のネイバーまとめを、また見て行きたいと思います。

「「選択的夫婦別姓」反対派・賛成派がよく挙げる理屈の矛盾・問題点まとめ」

「選択的夫婦別姓のまとめ」
「選択的夫婦別姓のまとめ(2)」
「選択的夫婦別姓のまとめ(3)」
「選択的夫婦別姓のまとめ(4)」
「選択的夫婦別姓のまとめ(5)」
「選択的夫婦別姓のまとめ(6)」

最後のエントリは6月9日ですね。
だいぶ放置していたことになります。


今回のお題目はこれです。
これくらい正直に自己中心的な主張をしてくれると、
わかりやすくて、ある意味すがすがしいかもしれないですね。

自分以外の他者に我慢を強いていることへの無頓着からくる論
「俺は夫婦同姓でないと嫌だ!」


耳にたこができることですが、これから導入したい制度は、
夫婦別姓と夫婦同姓のいずれも選べるようにする、というものです。
夫婦同姓がいいというかたは、民法改正後もなんの問題もなく
いままで通り夫婦同姓を選ぶことができます。
よって「自分が夫婦同姓がいいから」というのは、
選択制に反対する理由にはならないですね。

自分自身がどうしたいかを訊いているのではないのですよね。
社会全体のシステムとして、別姓と同姓を選択できるようにするか、
それとも同姓を全員に強制するかということです。
このような誤解を防ぐために、選択別姓の賛成派を「共存派」、
反対派を「非共存派」と呼ぶのがいいでしょう。

「問題は共存か非共存か」

まさか自分自身が夫婦同姓にしたいから、他人さまも全員夫婦同姓に
しなければならないと、本気で考えているのでしょうか?
いささか信じがたいですが、いることはいるみたいなのですよね。

「たましいのおたけび」

そういう自己中心的な理由で、他人さまの家庭にくちばしを
挟むというのは、どれだけおこがましいのかと思います。
こういう人こそ「非共存派」と呼ぶにふさわしいでしょう。


わりと多そうなのが、他人さまの夫婦別姓は本当に
どうでもよいと思っているけれど、自分が結婚する相手の女性が、
苗字を変えたくないと言ったり、いま結婚している妻が
旧姓に戻したいと言い出すことを懸念する男性ではないかと思います。

「同姓派男性の自分の問題」
「同姓派男性の自分の問題(2)」

こういう男性は、夫婦別姓の選択肢が認められると、
自分の結婚相手が非改姓権を主張しやすくなると考えているのでしょう。
現行法なら男女どちらの苗字を選べると言っても、
ほぼ確実に女性に改姓させることができます
だから現在の夫婦同姓の強制を維持したいのであり、
「俺は夫婦同姓でないと嫌だ!」なのでしょう。

彼らは結婚改姓の圧力は女性にかかるという
男性に有利な社会通念を利用して、自分の結婚相手の女性に
犠牲を強いていることになります。
選択的夫婦別姓が認められないかぎり、
かかる自分の既得権は温存できると考えているのでしょう。


posted by たんぽぽ at 23:04| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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