2014年09月21日

学歴別年収のジェンダー差

学歴べつの年齢階層別年収を、男性と女性にわけて
しめしたものがあるのでご紹介します。
出典は総務省の『就業構造基本調査』(2012年)です。


これを見ると男女差が歴然としていて衝撃的です。
女性は大学卒でも男性の中学卒と同程度、
大学院卒でも男性の高校卒よりちょっと多い程度です。

学歴がおなじであれば、能力や技術、知識や同程度と言えるでしょう。
あきらかに女性というだけで、賃金や職種で差別されたり
労働市場から締め出されているということだと思います。

まさに「男は能力がなくてもだれでも受け入れられる、
女は能力のある者だけ受け入れられる」ですよ。
女は男よりかなり勉強してようやく社会に受け入れられる
という現状が歴然としていて、絶望的になってきます。



もうひとつ特徴的なのは、男性はどの学歴であっても、
年齢とともに年収が上昇する傾向にあるのに、
女性は中学卒、高校卒、大学卒は年齢が上がっても
ほとんど年収が増えず横ばいになっていることです。

これは女性は妊娠・出産によって仕事を辞めることを余儀なくされ、
再就職先がパートなどの非正規雇用しかなく、
能力相応の仕事がないから、ということが考えられるでしょう。

大学院卒はさすがに相応の技術者だからなのか、
女性でも年齢にともなう年収の上昇は見られます。
それでも男性の大学院卒とくらべると、ずっと年収がすくないのであり、
院卒であっても女性は妊娠や出産などを理由に
労働市場から締め出されることはあることが考えられます。


posted by たんぽぽ at 18:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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