比較したグラフがあるのでご紹介します。
出展は国立青少年教育振興機構の
『高校生の科学等に関する意識調査報告書』(2014年)です。
「物理」「化学」「動植物」「人体」「天文」「地理」の6分野にわけています。
「とても興味がある」と答えた比率を示しています。
もとのデータはこちらです。
「「高校生の科学等に関する意識調査」男女別集計結果」
高校生の科学への興味(日米比較)。米国ではジェンダー差はほとんどない。やっぱ,社会的なものなんすよ。 pic.twitter.com/hSQzprZJjg
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2014年8月7日
アメリカ合衆国は見事にどの分野も男女差がないのですよね。
日本は男女で差があって、人体、天文は女子のほうが比率が高めですが、
物理、化学、地理は問題なく女子のほうが比率が低くなっています。
科学に対する興味が、国によってこのくらい違うというのは、
社会環境で決まるジェンダーであることはあきらかですね。
男女で科学に対する興味に差が出ない、アメリカ合衆国の
社会環境ないし学校教育は、おそらくとてもすばらしいのでしょう。
日本ではまだまだ「女の子に科学に興味を持ってもらうには
どうしたらよいか」を考える必要があることになりそうです。
(女子のほうが比率が高めの、人体と天文については、
なぜこうなるのかを検討することも、意義がありそうです。)
付記:
調査報告書のつぎの資料には、「とても興味がある」と
「まあ興味がある」と回答した割合が載せられています。
日本、アメリカ合衆国、中国、韓国の4カ国で調査しています。
「とても興味がある」だけの場合と状況はおなじようになっています。
「Ⅱ 自然や科学への興味や関心」
