グラフにした図があるので、ご紹介したいと思います。
出展は総務省の『社会生活基本調査』(2011年)です。
「睡眠」「家事・育児」「仕事」「その他」の4区分になっています。
https://twitter.com/tmaita77/status/485661782271217664
https://twitter.com/tmaita77/status/485662570636779520
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共働き夫婦の1日(平日)。夫の妻の対比図。家事・育児の比重の差に注目。
↓6歳未満の幼子がいる世帯のデータです。
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家事・育児の時間は、圧倒的に妻のほうが多いのが一目瞭然です。
夫はもうしわけ程度しか家事・育児をしないと言っていいくらいです。
共働き世帯ですから、本来は夫婦で均等に家事を担っていいはずです。
家事・育児がいかに女性に多く押し付けられているかがわかります。
これがOECD加盟国の中で、日本はもっとも夫の家事・育児時間が短い
という状況を作り出していることにもなるのでしょう。
「家事は女の仕事」であるとされ、女性であるがゆえに
家庭内の無償労働を多く負担せざるをえないという、
「家事ハラスメント」が問題にもなるというものです。
ちなみに夫のグラフをよく見ると、21:00を過ぎても
「仕事」の時間が結構あることがわかります。
夜遅くまで残業をしているかたが多いのでしょう。
男性のワークライフ・バランスが実現しにくい状況が伺えます。
それから正社員男女の家事、育児、介護の実施者率をしめしておきます。
出展は前の図同様、総務省の『社会生活基本調査』(2011年)です。
https://twitter.com/tmaita77/status/479433064339107840
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正社員男女の家事・育児・介護実施率曲線(平日の時間帯別)。
同じ正社員でも,すごいジェンダー差。
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こちらも問題なく女性のほうが多いですね。
共稼ぎとはかぎらないし、結婚しているともかぎらないですが、
男女とも正社員ですから、業務内容はさほど変わらないと考えられます。
「家事は女の仕事」とされ、女性ゆえに仕事を持っていても
家事を多く負担しなければならない状況が、はっきりしています。