やはりというか二次加害をする人たちも出てきたのでした。
予想されたことではありますが、はなはだ残念なことです。
二次加害にもいろいろなものがありますが、以下を取り上げておくことにします。
「東京都議会の塩村議員に対する野次を冷静に分析した結果」
(はてなブックマーク)
「こんな東京都議会の政治家なんて、皆な税金ドロボーだ!」
(はてなブックマーク)
https://twitter.com/ishiitakaaki/status/479829791848165377
これらに共通しているのは、塩村あやか議員がかつて日本テレビの
『恋のから騒ぎ』に出演していたことを、やり玉に挙げていることです。
わたしもこの番組ははじめて知ったのですが、
通常はオーディションで採用した女性の経験した恋愛を話題にして、
司会の明石家さんまとトークを行なうものです。
ようするに「過去に性的にふしだらな経験のある女性は、
性被害にあってもしかたない」という、よくありがちな偏見ですね。
とくに風俗経験がある女性に対して、この偏見は強くなる傾向があります。
上記のかたたちは3人とも中高年男性です。
彼らはつねづね女性の性被害に対して、このような偏見があり、
塩村あやか議員のセクハラ野次が話題になったので、
この機会にそれを言いたくなったのだろうと思います。
それでもいささか意外な人物が二次加害をしていると思います。
ふたつ目の記事の天木直人氏は、沖縄でアメリカ兵による強姦事件が起きたとき、
これを積極的に批判しなかった産経新聞を批判しているのですよね。
被害にあった女性の性に関する経歴いかんによっては、
このように批判をしなかったのかとも思います。
最初にリンクした小笠原誠治氏は、記事をすでに削除しています。
書いてしまってからやばいと感じたのかもしれないですね。
上述のように魚拓も残っていますし、記事をごっそり転載して
はてなの匿名ダイアリーに載せたかたもいます。
「小笠原誠治さんの削除した記事」
「塩村文夏議員が割とべっぴんさんだからです」「ボーイフレンドがいそうな感じがする」「野次を飛ばした議員も少し気が合ったのではないのでしょうか」とヤフーに書いてた経済コラムニストの小笠原誠治なる者、エントリーを削除したのか削除されたのか、消えてますわ。んなら初めから書くな載せるな。
— 北丸雄二 (@quitamarco) 2014年6月20日
石井孝明氏のツイートは以下に転載しておきます。
私もきょう知ったのですが、グラドルでもあったようで…。別に否定はしませんが性を強調した職業 http://t.co/LWk7eFjB6B
— 石井孝明 (@ishiitakaaki) 2014年6月20日
〜自民議員のヤジには呆れますが、女性議員が「恋のから騒ぎ」出身と知って応援する気も失せました。@junkomugi1
このタカアキの発言は二つの意味で最低。「性を売り物にしている商売だから性差別を甘受せよ」と言ってるに等しいというのが一点目。あの性差別発言へ抗議する事と塩村さんへの支持不支持を混同してるってのが二点目 pic.twitter.com/1ecYfpQ5kB
— 菅野完 (@noiehoie) 2014年6月21日
「恋のから騒ぎ」に関することは、最初の新聞報道にあったのでした。
単に事実を書いただけになっていますが、セクハラ野次と関係ない
この事実を書くことに、どういう意味があったのかと思います。
「都議会:セクハラやじ 女性議員に「早く結婚しろ」」
塩村氏は昨年6月の都議選で初当選。放送作家として活動し、
日本テレビが放送していた人気バラエティー「恋のから騒ぎ」に出演していた
「恋のから騒ぎ」への言及については、「最後のこの部分が
盛大な蛇足だと思うのは自分だけでしょうか」という意見もあります。
これに同意見というかたもすくなくないだろうと思います。
「女性都議への「早く結婚しろよ」「子供もいないのに」
「産めないのか」ヤジは差別発言」
詳細はメールに書いてあるので、見ていただければ幸いです。
わたしのブログにコメントありがとうございます。
メールは拝見しました。
さきほどお返事を出したので、ご覧いただけたらと思います。
かなり長いメールになってしまいましたが、もう一度メールをお送りしたので、よろしければ(読むのが迷惑じゃなければ)ご覧ください。
メールは受け取りました。
わたしごときを信用してくださり、ありがとうございます。
ただ結構長いので、お返事までお時間をいただくかもしれないです。
早く返事がいただきたいのではないかと思うので、
しばらく待たせることになりそうで恐縮です。
むしろ、書いてる最中に[こんなこと、相談と言えるだろうか]と思ったりしました。
もしかしたら、要らない部分もあるかと思います。ですが、自分なりに説明するとなると、そういう書き方になってしまいます。本当に申し訳ありません。
先ほどいただいたメールのお返事をお出ししました。
つたない意見ですが、なにかの参考になればさいわいです。
いえいえ、じゅうぶん相談するに値することですよ。
メールをいただいてから5日もかかってしまい、
わたしのお返事が遅くなってもうしわけなく思います。
(こういうのはすぐに行動するのが鉄則なので。)
大変嬉しく思います。
お礼と私の結論をお伝えしたいと思っています(せっかくここまで良くしていただいたので、[どうしたいか]は報告した方がいいかと)が、ちょっとメールの内容を咀嚼していますので、少し時間がかかります。
でも、第三者から意見をいただけて、[考えすぎ]と自分の気持ちを疑うことがなくなると思います。あれは本当に日本の性差別と関係していました。
下記のケースを私は日本の女性差別が表れていると思っています。
今の日本の女性の状況や性暴力に対する認識は、30年前のアメリカと同じと言われています。そうだとすると、こんなことは80年代のアメリカでも起きていたはずです。
ただ、海外の被害者の話を読み漁った結果、どうやらそうではなかったようです。
パーティで飲み物に薬を入れられて被害に遭った学生→学長に[彼と寝たんじゃないの?]と言われた。学生課に通報をお願いしたが、何もなかった
国際協力活動の途中、被害に遭った→[最近の子は男遊びが好きだから]と責任者に言われた
もちろん、これらも立派な二次被害ですが、レベルが違います。
アメリカは均等法ができて15年で今の日本のようになりました。一方、日本は法律ができて30年かかってここまで来ました。そう考えると、実は[30年経てば日本はアメリカのようになる]というより、そもそも女性の権利に対する認識が違うのではという仮説ができました。例えば、戦中の日本は平気で女性を騙して慰安婦にしたなど。
上記のケースは30年前のアメリカでも起きていませんでした。つまり、日本特有の何かが入っています。
ここでご相談です。
私に起きたことは上記のケースに似ていると感じたのです。つまり、日本にいるから、こんな目に遭ったと。
あの非難や自害の懸念のリスクがあったにも拘らず、なにもしなかったことを考えると30年前のアメリカでも[あり得なかった]と思ってしまうのです。
[どこの国もそんな過程を経て男女平等になっていく]なら、仕方ない、日本のせいじゃないと考えると思います。
しかし、[どこの国も様々な過程を経るが、あれは上記のケースのように日本特有の女性蔑視が絡んでいる]なら、私は自分はここが嫌いになると思います。どこでも起きている(た)ことではなく、日本の文化や社会の責任になりますから。
文章がわかりにくく、大変申し訳ありません。
そして、たんぽぽさんのご厚意に甘えてばかりいて、申し訳ありません。
私はこのことを相談できる人がいないので、たんぽぽさんには本当に感謝しています。
わたしのつたないメールは、お役に立てたようでよかったです。
わたしのメールも分量があるので、お時間のあるときに
ゆっくりご覧いただけたらと思います。
まだメールでお話したいことがありましたら、
遠慮なくメールをお出しいただけたらと思います。
ひとむかし前は「女性の権利に関しては、日本はアメリカの
10年後を行っている」なんて言われていたように思います。
最近は10年どころか、もっとあいだが開いているのではないかと思います。
最近の20年ほどのあいだに、ジェンダー問題を含めた
日本の人権水準や人権意識は、国際社会からの立ち遅れが
目立つようになっていると思います。
諸外国はどんどん先に進んでいるのに、日本はいつまでも
ひとむかし前の水準で止まっているかのようです。
「どこの国もそんな過程を経て男女平等になっていく」というのは
大局的には、日本もふくめて当たっていると思います。
進歩発展のスピードが国によって違いがあるのですよね。
女性差別が維持される日本特有、もしくは日本に顕著な事情として、
わたしはつぎの4つがあるのではないかと思います。
1. 集団主義や同調圧力が強く、組織や集団の保身のために
セクハラ、パワハラやトラブルの告発をもみ消そうとする力が働く。
2. 人権に対するじゅうぶんな認識ができていない。
国連の各種委員会への対応にもこれが現れていると思います。
報告に行っても「日本の立場を理解してもらう」などと言って
官僚答弁を繰り返すだけで、「勧告にしたがって国内事情を
改善していく必要がある」ことが、理解できていないのですよね。
よく話題になるヘイトスピーチに対する法的規制も
「言論の自由の侵害」などと言って反対する人が多いのも、
人権に対する理解の欠如の現れだと思います。
3. 均一性が高い社会なので、民族差別よりも女性差別が前面に出やすい。
ヨーロッパの国の多くは、均一性があまり高くないので、
女性差別よりも民族差別のほうが前面に出やすいようです。
あえてこのあたりの事情が日本に近い
ヨーロッパの国をあげれば、フランスだろうと思います。
4. 日本は人口も多く気候が温暖なので食料生産が高く、
女性を働かせなくても、産業や社会を維持できた。
人手不足が目立った高度経済成長期に、「夫は外で働き
妻は専業主婦」というのが「標準家族」として定着したのですよね。
日本のジェンダー環境や女性差別が改善されるとしたら、
今後少子高齢化が進んで、女性の労働力に頼らないと
にっちもさっちもいかなくなるときではないかと思います。
北欧の国が男女平等が進んでいるのは、人口がすくないので
女性も働かないと社会が維持できないのもあるわけです。
アメリカ合衆国でウーマンリブが起きたのも、
1970年代に不況に見舞われて、夫婦共稼ぎをする必要に迫られたからです。
「食いぶち」というのは、やはり大きいわけですよ。
日本が「食いぶち」のために女性差別の改善が進むのは、
上述のような意識の問題まで含めると、数十年さきのことではないかと思います。
今後なにが起きるかわからないとはいえ、
10年程度で改善することは、いまのところないだろうと思います。
私の質問がわかりにくかったみたいで、大変申し訳ありません。
アメリカの女性進出の過程を知っていたので、[私に起きたことが昔のアメリカでは起きなかったとしたら、あれはどの国も通る道(=日本が他所に追い付いてないだけで、時期の問題)ではなく、日本はもともと他国に比べて性差別が激しいせいで、女性進出がある程度あっても、女性の権利に対する認識は欧米と違って追い付かない。よって、ひどい二次被害や口封じが起きる]なら、私は出ていくつもりでいます。
上記のケースを使って、アメリカの事例と比較研究?したところ、30年前のアメリカでもそんなこと(数年前の日本)はなかったので、日本特有の何かがあると考えました。
私に起きたことはそれらに似ているかとお聞きしたのはそこなんです。
タイミングが悪く、日本が遅れてる時に来たなら、[仕方ない]となりますが、
[女性差別がもともと激しいから、こうなった。別のところに行けば違ったよ]なら、出ていくつもりです。
今の日本の女性に関して言わせてもらえれば、すごくもったいないと思うんです。
みんなは差別に慣れ過ぎてしまって、差別をされても仕方ないと自分に言い聞かせる。
一番悲しいのは、この社会の異常さ(男は仕事だけやってればいいのに、女は両立しいといけないなど]に誰も気づかないこと。
ただ、私はもともとここの人ではないですし、海外生活は自分の人生を幸せにしてくれるものだと考えているので、そうでないなら、国を変えるだけです。でも日本人女性はそうは簡単にいかないので、大変だと思います。
また拝読したいと思います。
わたしのお返事が遅くなってもうしわけないです。
>私の質問がわかりにくかったみたいで、大変申し訳ありません。
>私に起きたことはそれらに似ているかとお聞きしたのはそこなんです
わたしの前のコメントが要領を得てなくてもうしわけないです。
かつて性暴力や女性の権利に理解がとぼしかったのは、
アメリカやヨーロッパでもそうだろうと思います。
日本での性暴力の対応も、欧米の研究も参照しているでしょう。
その意味では、日本は欧米とくらべて後ろを走っているだけと言えます。
それに加えて上述のように日本固有の事情もあるのだと思います。
なので「両方」ということになると思います。
欧米と共通する事情があって、日本が遅れているだけの部分と、
日本特有の事情による部分とがある、ということなのでしょう。
>今の日本の女性に関して言わせてもらえれば、すごくもったいないと思うんです。
>みんなは差別に慣れ過ぎてしまって、差別をされても仕方ないと自分に言い聞かせる
ブログやツイッターで情報発信しているかたは、
日本の現状に気がついているかただろうと思います。
昨年話題になった女性手帳みたいに、なにかあるといっせいに抗議して
一定の影響を与えるくらいの数にはなっていると思います。
それでも日本の現状に気がついていない女性のほうが多そうですね。
外国と比較するだけの情報に触れる機会があまりないので、
自分たちの置かれている状況を客観視することが
なかなかできないのだろうと思います。
ほかと比較するものがないと、いまの状況を「そういうもの」と
思わざるをえない、ということですね。
>でも日本人女性はそうは簡単にいかないので、大変だと思います。
同情ありがとうございます。(わたしがお礼を言うことなのかな?)
ヨーロッパやアメリカで生活する基盤のあるかたとか、
そこまでいかなくても、日本人男性と結婚したくないというかたも、
ぽつりぽつりとは出てきていますね。
それでも大多数のかたにとっては、外国で生活する基盤とか、
外国人男性と結婚する機会なんてなかなかないのですよね。
つまり、欧米に比べて遅れているのと、集団主義で人権意識が足りないから、こうなる、ということですね。
>欧米に比べて遅れているのと、集団主義で人権意識が足りないから、こうなる、
簡単に言うとそういうことなのだと思います。
日本は近代が始まったのがいまから150年前ですし、
70年前までは欧米の人権思想を否定していた国ですからね。
それを考えるとまだ健闘しているほうと、言えるのかもしれないです。
それから遅くなりましたが、メールはお返事をしました。
文章中にわからないことがあったので、それをお尋ねしています。
再度メールをお送りしました。わかりやすくなるよう心掛けましたが、もしまだわかりにくいなら、本当に申し訳ありません。
いえいえ。お気になさらずに。
>再度メールをお送りしました
きょうの13時59分に、わたしのところにメールをいただきました。
これのことでしょうか?
ほかに出したメールがあるということでしたら、
わたしのところには来ていないです。
きょういただいたメールについては、さきほどわたしから返信しました。