2014年06月26日

子どもを持つ場合の条件

6月24日エントリで、内閣府の少子化白書を閣議決定したこと、
そしてその中にある、未婚や晩婚に関する意識調査についてお話したのでした。

「平成26年版少子化社会対策白書 概要版」
「家族と地域における子育てに関する意識調査について(PDF形式:457KB)」

これを報じた時事と読売の記事には、つぎのことが書いてあります。
両方の記事ともおなじことを書いています。
そしてなぜか女性でいちばん多い回答だけ言及しています。

「未婚率上昇、晩産化も=仕事と育児の両立困難ー少子化白書」
「若年層の未婚理由、明らかな男女差…少子化白書」
「子どもを持つ場合の条件」に関し、20〜40代の既婚女性の回答は
「働きながら子育てができる職場環境」が最多だった。
「子どもを持つ場合の条件」について、20〜40代の女性は
「働きながら子育てができる職場環境」という回答が最も多かった。

この調査はPDFファイルの図3「今後、子どもを持つ場合の条件」です。

図3 今後、子どもを持つ場合の条件<複数回答>(20歳〜49歳有配偶者、全体・性別) >

両方の記事が書いている通り、女性の回答は「働きながら
子育てができる職場環境」がいちばん多く、62.0%となっています。
これがいちばん多いのは、わたしは予想通りですよ。
出産・育児とともに仕事が続けられなくなることは多いですし、
出産・育児と仕事の両立が困難な環境はいくらでもありますからね。

男性で「働きながら子育てができる職場環境」と答えたかたは49.2%で、
女性とくらべていくらか差があると思います。
この差は、出産や育児と仕事の両立という問題は、
女性のほうが多く直面することをしめしているということでしょう。


男性と女性とで差がとくに大きいものとして
「配偶者の家事・育児への協力が得られる」があります。
女性は48.9%に対して、男性は26.8%ですよ。

家事や育児はほぼ自動的に「女の仕事」であり、
夫は家事や育児にあまり協力してくれず、日本人男性が家事や育児に
かける時間はOECD加盟国の中できわだって短いことを、
反映しているということでしょう。

男性のほうが回答率が高いものとして
「教育にお金があまりかからない」「雇用が安定する」があります。
男性はまずお金の心配をする、ということが現れているようですね。


posted by たんぽぽ at 23:27| Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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