2014年06月21日

科学リテラシーと政治活動

メインブログの6月16日エントリで、政治活動が信頼を得るには
科学リテラシーは重要だ、という記事を紹介したのでした。

「反原発派こそが似非科学を批判すべきだ 週刊プレイボーイ連載」

ところがこの記事についているブックマークが、不満たらたらなのですよ。
「運動にかかわらない人が口出しして不愉快」と言った主旨です。

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.tachibana-akira.com/2014/06/6428


科学リテラシーの重要性とかにせ科学に傾倒しないことは、
どんな情報発信でも守る必要のある、一般的な注意と言えます。
そんなあたりまえのことに対して、これらの人たちは
なにを不満をこぼしているのかと思います。

「運動にかかわらない身内」だから気に入らないというのでしたら、
その前に「運動にかかわる自分たち」が、みずからにせ科学への傾倒を
批判して正していく必要があるでしょう。
彼らはそうした「自己批判」を「言われる前にやっている」かどうかですね。

あるいは「こうして脱原発運動は信頼をなくして
落ちぶれていくのでしょう、それはそれで自業自得ですね」なんて、
「他人ごと」のように書けば、「身内」が批判したのでないから、
彼らも納得するということなのかとも思います。


関連エントリ:

「科学リテラシーと政治活動」


posted by たんぽぽ at 07:05| Comment(2) | 疑似科学(にせ科学) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
数学のように純粋に論理だけで結論の出る分野とちがって、解釈に幅が出る物理学などは人々に何の役に立つかで価値評価されるべきだ(そういう人にとっては数学の研究さえも益がなければ不要)という考えの人は、科学者を御用科学者と批判したがる革新派にも、とかく科学予算を削りたがる保守派にも結構いると思われますね。リテラシー以前の問題ですね。
Posted by 御光堂 at 2014年06月21日 11:24
御光堂さま、こちらにコメントありがとうございます。

「大阪はうまいものが多くて、名古屋はうまいものがすくないのはなぜか?」の
お話もあるけれど、直接役に立たないことを積み上げていくことが、
役に立つことをやる上での大いなるインフラになる、
ということが、なかなか理解できない人は後を絶たないようですね。

革新派は科学を一種の権威主義のように思っている人もいますね。
そういう反権威、反権力の立場からの反科学なのでしょう。
保守派は「金儲けに役に立つことだけやればいい」という即物主義ですね。
動機がぜんぜん違うのに一致できるのは、シュールかもしれないです。
Posted by たんぽぽ at 2014年06月21日 21:01
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