科学リテラシーは重要だ、という記事を紹介したのでした。
「反原発派こそが似非科学を批判すべきだ 週刊プレイボーイ連載」
ところがこの記事についているブックマークが、不満たらたらなのですよ。
「運動にかかわらない人が口出しして不愉快」と言った主旨です。
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.tachibana-akira.com/2014/06/6428
科学リテラシーの重要性とかにせ科学に傾倒しないことは、
どんな情報発信でも守る必要のある、一般的な注意と言えます。
そんなあたりまえのことに対して、これらの人たちは
なにを不満をこぼしているのかと思います。
「運動にかかわらない身内」だから気に入らないというのでしたら、
その前に「運動にかかわる自分たち」が、みずからにせ科学への傾倒を
批判して正していく必要があるでしょう。
彼らはそうした「自己批判」を「言われる前にやっている」かどうかですね。
あるいは「こうして脱原発運動は信頼をなくして
落ちぶれていくのでしょう、それはそれで自業自得ですね」なんて、
「他人ごと」のように書けば、「身内」が批判したのでないから、
彼らも納得するということなのかとも思います。
関連エントリ:
「科学リテラシーと政治活動」
「大阪はうまいものが多くて、名古屋はうまいものがすくないのはなぜか?」の
お話もあるけれど、直接役に立たないことを積み上げていくことが、
役に立つことをやる上での大いなるインフラになる、
ということが、なかなか理解できない人は後を絶たないようですね。
革新派は科学を一種の権威主義のように思っている人もいますね。
そういう反権威、反権力の立場からの反科学なのでしょう。
保守派は「金儲けに役に立つことだけやればいい」という即物主義ですね。
動機がぜんぜん違うのに一致できるのは、シュールかもしれないです。