2014年04月03日

女性進出が低い日本社会

国連組織「UNウィメン」のプムズィレ・ムランボヌクカ事務局長から
日本は女性の社会進出の割合が「非常に低い」と、言われてしまったのですよ。

「日本社会「女性進出低い」 UNウィメン事務局長が訴え」
(はてなブックマーク)



記事は短いので全文を引用しておきます。
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女性の地位向上をめざす国連組織「UNウィメン」の
プムズィレ・ムランボヌクカ事務局長が東京都内の日本記者クラブで記者会見した。
日本女性の社会進出の割合について「非常に低い」と強調。
その上で「第一に保育施設を充実させること。女性を昇進させる企業や、
家事や育児をする男性にインセンティブ(動機付け)を与える対策も必要」と訴えた。

会見は28日に開かれた。ムランボヌクカ氏は
「女性の進出を進めないことで、企業は収益の機会を奪っている。
アフガニスタンの国会議員の28%は女性で、途上国でも日本より進んでいる」と指摘。
安倍政権が「女性の活躍推進」を掲げていることは「称賛したい」とした。

昨年の世界経済フォーラムの男女平等ランキングで、
日本は136カ国のうち105位だった。(渡辺丘)
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解決のための具体的な施策として、
1. 保育施設の充実
2. 企業は女性を昇進させること
3. 男性の家事や育児への参加
を挙げています。まったくその通りですね。
日本女性の置かれている現状をよく把握していると思います。

1.については、日本は育児と仕事の両立がむずかしく、
これが妊娠・出産後女性が仕事を続けることをむずかしくしているのでした。
子どもを持つ女性にとって、最低の先進国と言われているくらいです。

2.については、日本は女性の管理職の割合が、
欧米の民主主義国とくらべてずっとすくなくなっています
これが男女の賃金格差が大きくなる原因のひとつであり、
また男女平等指数の順位を下げることにもなっています。

3.については、OECD加盟国の中では日本は男性の家事時間が
とりわけ短くなっていて、これが仕事と家庭の両立の負担を
女性に押し付けることになるのでした。


日本は国会議員に占める女性の割合も、国際的に見てかなり低く
これも男女平等指数の順位を下げる大きな原因のひとつです。
日本の女性議員の割合は衆議院は8.1%で、列国議会同盟のランクで127位です。
参議院は16.1%なので衆議院よりはたいぶ女性議員が多くなっています。

ところがアフガニスタンの下院は女性議員の割合が27.7%で41位、
上院でも27.5%で、日本よりずっと女性議員の割合が高いのですよね。
アフガニスタンは女性の殴打が合法化されるなど、
女性の尊厳が守られているとはお世辞にも言えないのですが、
そんな国でも議会は日本よりずっと女性に「開かれている」わけです。

もともと低かった日本の女性議員の割合が低くなったのは、
2012年12月の衆院選、2013年7月の参院選と
自民党が大勝したことが大きな原因だったりします。
日本の安倍政権が「女性の活躍推進」と言うのなら、
国会議員の女性比率を先進国として遜色のない水準に高めてしかるべきですね。



posted by たんぽぽ at 22:56| Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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