さまざまなかたちの恋愛観や結婚観について調査をしています。
以下に記事になっていて、調査の詳細についても一部の結果が公開されています。
「男性の草食化「進んだ」69% 結婚・恋愛観世論調査」
「世論調査の詳細」
調査内容は多岐に及んでいるのですが、ここでは記事の見出しにもある
男性の「草食化」について、見て行くことにします。
これは調査の問6で、男女合わせた全体では、
「草食化」が進んでいると思う: 68.7%
「草食化」が進んでいるとは思わない: 24.9%
分からない・無回答: 6.4%
となっています。
男女べつに見ると、「草食化」が進んでいると思うと答えたのは、
男性: 66.9%
女性: 70.3%
となっています。
3分の2以上、7割程度の人たちが、いまの男性は「草食化」していると
考えていることになります。
女性のほうが男性より「草食化」していると答えた割合がいくらか高いですが、
それほど顕著な違いではないと言えるかもしれないです。
きょうびの男性はこと恋愛に関して積極的でなくなっているというのは、
多くのかたがそう感じていることはたしかなようです。
「草食系」の男性が増えた原因は、前にお話したことがあります。
以下の原因のうちとくに3.が大きいのではないかと、わたしは思います。
1.と2.は個人の選択ですが、3.は経済力なので強制的な外的要因であり、
個人で選択する余地がないからです。
「絶食系男子が増えている(2)」
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1. ライフスタイルが多様化して、かならずしも結婚しなければ
生活できないということがなくなった
2. 結婚よりも個人的な趣味など、自分の時間を優先する人が増えた
3. 年収の低下や雇用の不安定など、男性が安定した経済的基盤が持てなくなった
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調査の問8では恋愛のイメージについて質問しています。
このうち(イ)の「お金がかかる」に「当てはまる」と答えたのは
全体: 62.8%
20代男性: 83.7%
20代女性: 65.2%
となっているのですよ。
年収が下がったり雇用が不安定になったりして、経済的な余裕がないので
結婚する人が減って来ているというのは、よく言われるところです。
ところがじつは結婚以前に恋愛の段階で、経済力がネックになっている
というかたが、結構たくさんいるのかもしれないです。
「お金がかかる」というイメージのあるかたは、20代女性は3分の2程度ですが、
20代男性は8割以上あり、あからさまに男女差が見られます。
これは「男性が多くデート代を負担しなければならない」
という観念がある、ということではないかと思います。