どう変化したかを、日本とスウェーデンで比較した図があるのでご紹介します。
出典は『世界価値観調査』です。
30~40代女性の組成の変化図。生産年齢女性の有業者比率は,日本もスウェーデンも増えている。しかし日本は,パートタイム(非正規雇用)依存型。スウェーデンはフルタイム型。女性の社会進出の国際差って,こういうこと。 pic.twitter.com/ZfuUOwzVJz
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2014, 1月 20
日本は1981年は専業主婦の割合がかなり高く、約半数なのですよね。
2005年には専業主婦はいくらか減りますが、
パートタイムの割合が大きくなっています。
そしてフルタイムはほとんど割合が増えていないのでした。
スウェーデンは1982年にすでに専業主婦の割合は小さく、
ほとんどの女性が有業ですが、パートタイムの割合が高くなっています。
2006年になるとパートタイムの割合はだいぶ減って、
フルタイムの割合がかなり大きくなっています。
日本とスウェーデン両国の「女性の労働力率の向上」とは、
日本: 専業主婦をある程度減らしてパートタイム職をあてがう。
スウェーデン: パートタイムをフルタイムにする。専業主婦を減らす時代はもう終わった。
ということになるでしょう。
ようするに、日本はまだまだ女性の労働力率の向上に不熱心であり、
フルタイム職に女性を登用させず、パートタイム職をあてがうことで
お茶を濁しているというか濁していられる、ということです。
男社会にこだわることの労働力の不足に、
それだけ逼迫感を感じていないということですね。
日本では専業主婦が減ったと言っても、2005年の段階で3分の1ほどいて、
1982年のスウェーデンのレベルにも追いついていないのですよね。
この点に関してスウェーデンは、日本の四半世紀以上進んでいることになります。
ことジェンダー問題に関しては、スウェーデンが日本より進んでいるなんて、
わかりきったことと言えますが、ここまであらわだと、
あらためて見せつけられた感がします。