地方議員が党員資格停止処分になった、というニュースがあります。
「「洪水の原因は同性婚」主張の議員に党内処分 英」
イングランドとウェールズで昨年の7月に同性結婚を認める法案が成立し、
早ければことしの夏から施行される予定になっているのでした。
この法案がお気に召さないということですね。
問題の議員はイギリス独立党のデービッド・シルベスターです。
この人物は、イギリスでは数週間も暴風雨が続くのは
神の怒りを買ったからだと主張し、キャメロン政権が同性結婚を
認めるという「過ちによって、英国の広範囲が嵐や洪水に
見舞われている」などと言ったのでした。
石原慎太郎の「津波は天罰」みたいな発想ですね。
自然災害を自分が気に入らない政治的決定のせいにするというのは、
外国(先進国)にもあるということですね。
かかる発言は同性愛差別であることはもちろんですが、
洪水で被災したかたたちに対しても非礼な発言であると言えます。
イギリス独立党はこのシルベスター議員を党員資格停止にしたのですが、
差別的な議員の対処をちゃんと行なうのはよいことだと思います。
イギリス独立党は「かつてキャメロン首相から「奇人や変人、
隠れ人種差別主義者の集まりだ」」と揶揄されたというので、
偏った思想の持ち主が集まるというイメージを払拭するために、
神経質になっているのもあるのでしょう。
イギリス独立党はこのシルベスター議員に
インタビューに応じることを禁じていたとあります。
かねてから党にとって持て余しものの議員だったのでしょうね。
それでも「自らの意見を表現する権利がある」ので、
ずっとこらえていたみたいですが、「洪水の原因は同性結婚」発言で、
ついに堪忍袋の尾が切れた、ということだと思います。
党が禁止しているのを押し切って、BBCのラジオ番組で
シルベスター議員はなにを言ったのかというと、
「同性愛は「治療可能な」病気」だと言うのです。
やはりこの人は同性愛に対して差別的ということですね。