男性と女性にわけて、年齢層べつにしめしてグラフにしています。
出典は総務省の『就業構造基本調査』の2012年版です。
正規・非正規別の未婚率年齢曲線。男性は非正規の未婚率が高い。私の年齢層(30代後半)では,40ポイント近くもの差がある。一方,女性はその反対。正社員のほうが未婚率が高いのですな。こういうジェンダー差がみられる社会って,他にあるんか。 pic.twitter.com/f5hAmd2MtW
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2014, 1月 13
ご覧の通り男女の違いがはっきり現れています。
男性の未婚率は(正規)<(非正規)であり、
女性の未婚率は反対に(正規)>(非正規)となっているのですね。
男女で傾向がまったく逆になっているということです。
男性は非正規雇用では不安定なので、結婚を控えるかたが多いのだと思います。
結婚するなら正規雇用になって生活が安定してからと考えるのでしょう。
とくに女性は一般に年収がすくなく雇用が不安定ですから、
よけいに男性は自分が生活を支えなければと考えるのだと思います。
女性は結婚すると退職を余儀なくされ、再就職は非正規雇用にしか
なれないということが大きいのだと思います。
非正規雇用のほうが結婚しやすいからではなく、
結婚すると正規雇用でいられなくなる、ということですね。
ここには現代の日本社会のジェンダーに関する社会通念が
はっきりと現れていることにほかならないでしょう。
付記1:
「自分より年収が低い男性との結婚は経済的に無理」という女性が多いのでした。
「年収が低い男性との結婚」
付記2:
正規雇用にかぎっても、女性は非婚者より既婚者のほうが年収がすくないのでした。
「女は結婚で年収が減る」
結婚して子供が欲しい男性は必死で正規職員につき、そうでない男性はそこまで必死にならないのと、
女性は自分で食っていけるだけの稼ぎがある=正規職員であるなら、妥協してまで結婚しなくてもいい、
などの側面もあると思います。
しかしこうやってデータ化してみると、はっきりと男女格差が見えるものですね。
この男女格差は女性にだけ厳しいものではなく、
わが子の子育てや、あるいは自分自身の趣味などに時間を割きたい男性自身にも十分厳しいという現実があるのですが
とうの男性たちがその男女格差の上に成り立つ日本社会を自覚しない限り、格差解消も難しそうです。
>女性は自分で食っていけるだけの稼ぎがある=正規職員であるなら、
>妥協してまで結婚しなくてもいい、
正規雇用につけて収入のある女性でしたら、
わざわざ結婚しようと思わなくなることもありそうですね。
>こうやってデータ化してみると、はっきりと男女格差が見えるものですね
すごいはっきり現れますよね。
こんなにはっきり現れるとは、わたしも思わなかったです。
これくらいだとだれの眼にもあきらかという感じです。
>とうの男性たちがその男女格差の上に成り立つ日本社会を自覚しない限り、
わかってない男たちは多そうですよ。
こちらですこし触れたけれど、「自分より年収のすくない男を
選ばない女が悪い」とか、女性の意識のせいにしたりするのがいますし。
http://taraxacum.seesaa.net/article/384852349.html
男たちが「女のせい」にしているうちは、なにも解決しないのだと思います。