2013年12月30日

入籍という表現の経緯


婚姻届けを出すことを「入籍」と表現するのは正しくないですが、
それでも「入籍」と言う人が多いのでなんとかならないかと
思っているかたも、たくさんいらっしゃると思います。
婚姻届けを出すことが、なぜ「入籍」と言われるようになったのか、
その経緯について書いてある記事があるので、ご紹介します。

「「入籍」は間違い、正しい「戸籍と婚姻」と「夫婦別姓」についても知ろう!」



婚姻届けを出すと、結婚するふたりがともに親の戸籍にいる場合、
双方ともそこから抜け出して、新しく夫婦の戸籍を作ります。
結婚して苗字を選ばれる側が、すでに自分の戸籍にいる場合であれば
その配偶者にかぎり苗字を選ばれる側の「戸籍に入る」ことになりますが、
苗字が選ばれる側は、「戸籍に入る」とは言えないです。

したがって婚姻届けが出されても、すでに存在する「戸籍に入る」と
呼ぶことのできる状況がごく限られています。
こうしたことから、婚姻届けを出すことを「入籍」と表現するのは、
不正確でありこのましくないことになります。

またべつの戸籍にいる子どもを親の戸籍に入れる手続きを「入籍」と言います。
「入籍」という名前の手続きがすでにあるのですから、
この意味でも婚姻届けを出すことを「入籍」と呼ぶのは、
まぎらわしくてこのましくないことになります。


婚姻届けを出すことを「入籍」と呼ぶようになったのは、
なんと芸能人の結婚が、時代によって変化したのが原因なのでした。
バルブの時代の1980年代は、芸能人の結婚式はとにかく派手でした。
披露宴を大々的に行なうのですが、この時代はお金をがんがんかけて
ひたすら派手に振る舞うのがよしとされた時代だったのでした。

ところがバブルがはじけたあとの1990年代、
芸能人の結婚はうってかわったように地味になります。
披露宴を行なわない結婚が話題になり、「地味婚」ということばもできました。
景気が悪いので財布の紐を固く絞める必要がある時代だったのでした。

かかる「地味婚」を前にした芸能マスコミは、
「結婚した」と書くと披露宴を行なったように思われると思ったようです。
それで披露宴を行なわず、婚姻届けだけ出したことをしめすために、
「入籍」ということばを使ったのでした。

  「永瀬正敏・小泉今日子 結婚」だと、
「披露宴を行ったように読めてしまう」と思ったのだろう。
「披露宴を行わない結婚をどう表現するか」という時に、
旧民法の概念である 「入籍」を持ち出してきたわけだ。
最近では一般人が結婚する時にも、 「入籍だけしたんだ」と
普通に使うようになってしまった。

これはわたしには意外でしたよ。
芸能人の結婚の際にメディアが使ったのがはじまりというのは
聞いていたのですが、こんなに最近だとは思わなかったです。
もっとむかしから「入籍」と言われていたのかと思っていました。

バブルがはじけて結婚式が地味になったから、「入籍」ということばが
使われるようになったということなのですが、
景気の変動がもともとの原因というのも、わたしには意外性がありました。

旧民法の概念を持ち出したというのも、寡聞にして初耳でした。
戦後民法が改正されてだいぶ経つのに、いまだに旧民法的な家族観に
とらわれた人が多いことは、つねづね問題になることです。
この意味でも「入籍」ということばはこのましくないことになります。

「入籍」という表現は、一般のマスコミではほとんど使わないとあります。
婚姻届けを出すのを「入籍」と表現するのは、芸能マスコミばかりなりのようです。
今度から注意して見比べてみるといいかもしれないです。


付記:
わたしはメインサイトのコンテンツで、「入籍」という表現が
使われることになった経緯について、このように書いていました。

「「入籍」と「ばついち」」
(芸能人の結婚の際、週刊誌が使ったのがはじまりと、
聞いていますが、くわしいことはわからないです。
どなたか、教えていただけたらと思います。)

ここへ来てようやく教えてもらったことになります。
「「入籍」は間違い、正しい「戸籍と婚姻」と「夫婦別姓」についても知ろう!」


posted by たんぽぽ at 18:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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