年齢層別の年収分布を男女にわけたものをしめしたのでした。
「男女の年齢層別年収分布」
今度は正規社員(職員)と非正規社員(職員)の両方について、
男女べつに年齢層に対する年収分布をしめしたデータがあるのでご紹介します。
出典は総務省の『就業構造基本調査』の2012年度版です。
正規・非正規の年収曲線。雇用形態の差と同時に,正社員のジェンダー差にも注目。これ,調査法の学生さんに計算させたんだけど,憤りの感想が多かった。 pic.twitter.com/XC6tgbqBwN
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2013, 12月 23
正規社員(職員)と非正規社員(職員)では正規がはるかに年収が多く、
また男性と女性とでは男性がずっと年収が多いことが、一目瞭然となっています。
男性の正規社員(職員)がいかにほかより優遇されているかが見て取れます。
ツイートでは、「調査法の学生さんに計算させたんだけど,
憤りの感想が多かった」とあるのですが、これだけ格差が大きければ、
憤りたくもなるというものです。
公務員にかぎったデータもあるのでご紹介します。
公務員の正規・非正規の年収曲線。公務員の場合。正規職員のジェンダー差は相対的に小さい。ただ,正規と非正規の差が際立っている。 pic.twitter.com/YxuUFapaL4
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2013, 12月 23
さきの就労者全体の場合とくらべて、男女の差は小さめになっています。
まがりなりにも公務員は男女平等が浸透しているのかもしれないです。
(妊娠・出産後も仕事を続ける環境が、民間より整っているのでしょうか。)
それでも正規と非正規の差は、就労者全体の場合と同様すさまじいです。
公務員の世界も「非正規職員は低賃金でていよく使うもの」
という感覚は、染み込んでいるのでしょう。
公務員にかぎると、男女の年収差がいくぶん小さいということは、
企業にかぎると、男女の年収差は就労者全体のグラフでしめしたより
さらに大きい、ということになります。
おそらくは、妊娠・出産後は退職を余儀なくされて
再就職はパートというケースが多いから、ということだと思います。
日本の企業が女性をどう扱っているかが、しめされていると思います。