2013年12月20日

難破船上の騎士道は幻想(2)

12月16日エントリで、難破船上の騎士道が幻想というお話をしました。
その研究を紹介したAFPの記事について、メインブログの
このエントリのコメント欄で、わたしはお話していたのですよ。

「難破船上の騎士道はあくまで「幻想」、スウェーデン研究」

ほとんどの海難事故は男性のほうが多く助かるのですが、
例外的に女性のほうが多く助かったという海難事故が2件あって、
その理由がつぎのように書いてあるのでした。

タイタニック号の場合もバーケンヘッド号の場合も、
まず船長が女性と子供を先に救命ボートに乗せるように命令していた。
さらに注目すべきはどちらの事故でも船員たちが武装し、
男性たちを脅して救命ボートに近寄らせなかったという点だ。

ここにある「船員たちが武装し、男性たちを脅して」の部分だけ取り出して
「男性差別だ!」なんて騒ぐ人もいるかもしれないですね、
というお話を、わたしはしていたのですよ。
(2013年12月05日 19:36)(2013年12月05日 23:20)

そうしたら、本当に「男性差別だ!」と絡んできた人がいたのですよね。
>「船員たちが武装し、男性たちを脅して」の部分だけ強調して、
「男性差別だ!」と言う可能性は、じゅうぶん考えられますね。
これは男性差別だと思いますが違うのですか?

(2013年12月06日 04:06)

調査の要点は、「通常はみんなわれさきにと逃げようとするので、
力の強い男が力の弱い女を押しのけて逃げることになり、
男のほうが多く助かる」というものです。
そして女性が多く助かった海難事故は2件だけで例外的です。

こうした文脈をさっくり無視して、都合のいいところだけ抜き出して
「男性差別だ!」などと言っているということです。
「男性差別」なんてひずんだことを主張する人は、往々にして事実の一部を
恣意的に切り取るという、ひとつの見本をしめしていると言えます。


それでもよりによって、おなじコメント欄ですぐあとに
「男性差別だ!」なんて言う人がいるとは思わなかったですよ。
そのコメント欄でわたしは、AFPの記事をリンクしているし、
内容にも言及しているから文脈はわかるはずで、あまりに見え透いています。

しかも「男性差別と言う人は、トリミングをするのでしょうかね?」と
言っているそばから、トリミングをして「男性差別だ」と言うのですよ。
自分のコメントが「ビンゴ」したことの驚きを通り越して、
この「男性差別」信奉者のあまりの面の皮の厚さにあきれ果てましたよ。


付記:
かかる「男性差別」信奉者のかたは、これまでにわたしのブログから
3回投稿お断わりにした人で、この件で4回目の投稿お断わりにしました


posted by たんぽぽ at 20:02| Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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