2013年12月13日

結婚制度がなし崩しになる?


またまた奇妙な同性結婚の反対派がいらしたのでご紹介します。
同性結婚を認めるなら、子どもや犬やお月さまと結婚したい
という人の権利を認めるのか?というのですよ。

https://twitter.com/someiii/status/408066320224120832
(はてなブックマーク)
同性婚に賛同する人には、例えば毛も生えそろってないような子供との
同意の上での婚姻を望む中年男性や、犬との婚姻を主張する女性、
月に童貞を捧げる青年、それら全てを認める気概は果たしてあるのだろうか?
「同性愛者の婚姻は認められないが、婚姻と同等の権利を付与する」これじゃダメ?


夫婦別姓の反対派にもおなじようなのがいましたよ。
選択別姓を認めると、あれと結婚したいとか、これと結婚したいとか
奇抜なことを言う人が出て来て、結婚制度が「なし崩し」になると、
非現実的な「結婚相手」を並べて反対するというものです。

選択的夫婦別姓は世界中のほとんどの国で認めていますし、
同性結婚を認める国もどんどん増えています
こうした国で、子どもや犬やお月さまと結婚したいという人たちが
顕在化しているかを調べてみるといいでしょう。
かかる「なし崩し」論こそ非常識だと思います。
同性結婚や選択別姓の推進派への嫌がらせと言えるでしょう。

結婚を認める以上、結婚生活に対して責任が持てる必要があります。
したがって成人の人間どうしである必要があると思います。
人間以外の動物や無生物は、結婚に責任が持てないので無理ですね。


未成年の子どもに結婚する「権利」を認めると、
その子どもがおとなによる搾取の対象となる危険があります。
開発途上国では小中学生くらいの年齢で結婚させられる女の子がいて、
早すぎる妊娠で生命が危険にさらされたり、学校に通うこともできず、
手に職も持てず収入が得られない事態が起きています。

「13歳で結婚。14歳で出産。恋は、まだ知らない」

結婚ではありませんが、日本でも13歳ですでにおとなと同様に
性行為ができる性的同意の権利が認められていて、
おとなによる子どもの搾取に利用されることがあります。
体力や判断力、社会的地位や経済力などさまざまなことで、
おとなは子どもより圧倒的に優位ですから、その力関係を利用して、
おとなが独りよがりに「この子も性行為に同意した」ことにするからです。

「子どもは子どもらしく。いや、良い意味で。」

ようするに、子どもに結婚や性行為の「権利」を認めることで、
かえって子どもの尊厳が守られない危険が出てくることになるわけです。
おとなによる搾取から保護するという観点から、
子どもの結婚や性行為を制限する必要があることになるでしょう。


ブックマークには、あからさまな人権侵害となることや、
制度化の必然性のないのをカウンターに出すのはおかしいという主旨の
コメントがありますが、わたしもそう思います。



付記:
最初のツイートのかたも、軽率な発言だったと認めているので、
これでもういいことにしましょう。
https://twitter.com/someiii/status/408093695225761792
いえいえ自分が軽率だったのです。なら10代未満は?
ならボノボは?なら造形物は?と移行していく SF的な近未来を想像した
ブラックなツイートでした。 自分の発言で傷付く人、
癪に障る人ってのを念頭にもう少し思案した上で
SNSは利用しないとですね。反省してます。


posted by たんぽぽ at 20:15| Comment(2) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
もう・・
ここまで来たら「気に入らないが」「信念も知識もない人が」吠える 
「お前の母ちゃんデベソ!」レベルですね・・
Posted by わんわん at 2016年10月16日 21:55
わんわんさま、こちらにコメントありがとうございます。

「ドミノ理論」を持ち出す人は、ときどきいるようです。
わたしに言わせれば、ほとんど嫌がらせだと思いますよ。

「これを認めたら、あれもそれも認めろと言い出す」と
本気で思うなら、そう思っている人が「あれ」や「それ」を
認めろと言われる可能性を検討して示せと思います。
Posted by たんぽぽ at 2016年10月17日 21:59
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