手間がかかる上、書類によっては手数料を取られることがあり、
大いなる負担になることは、これをご覧のかたでしたらよくご存知と思います。
「各種名義変更の手間」
結婚改姓にともなう名義変更で苦労をした、というかしている
ツイートがあるので、ご紹介したいと思います。
https://twitter.com/naomi_te/status/407105524761522176
https://twitter.com/naomi_te/status/407108053738070016
https://twitter.com/naomi_te/status/407109129556082688
名前、本籍名が変わっているのでdocomoに蹴られた。一応両名併記のパスポートは持ち歩いてるのでコピーを出して交渉。どうせ新姓でやったら今度はクレカぎダメとか言うんだろう?別姓できないならやはり籍は入れるべきでなかった。結局春の滞在も縮んでビザもいらなかったわけだし。
— naomi_te (@naomi_te) December 1, 2013
他の国の友人のように自分の名前で仕事も生活も一貫性をもたせたい、ただそれだけのことがなぜできないのだろう。
— naomi_te (@naomi_te) December 1, 2013
日本はこうなってて、という話をすると、分野が違う人でも同業種だとえっそれ名前変わると論文とか困らない?と。パスポートは併記してもらえて助かってるけれど、結局バラバラの姓で生きる必要がある。それでうっかり間違うと今回のように書類手続き手戻り。
— naomi_te (@naomi_te) December 1, 2013
https://twitter.com/oritako/status/407278465482645505
男性の殆どはこれができるのに、なぜ女性は妻になると諦めざるをえないんだろう。旧姓使えるから別姓不要という人は、具体的な手続きなんて全然考えてない。RT @naomi_te: 他の国の友人のように自分の名前で仕事も生活も一貫性をもたせたい、ただそれだけのことがなぜできないのだろう。
— Akiko Orita (@oritako) December 1, 2013
docomoのために新姓に名義変更すると、旧姓のままになっている
クレジットカードで引っかかる可能性が出てくることを懸念して、
なんとか携帯電話も旧姓のままにしてもらおうということです。
旧姓並記のパスポートを持って、理解してもらおうというわけです。
このような契約に関係することになると、
どの契約相手も旧姓を使いたいことを理解するとはかぎらないですから、
その都度やっかいな交渉をする必要が出てくることになります。
じつに非生産的ですし、いたずらに苦労ばかりすることになります。
しかも契約相手によって、旧姓使用を理解したりしなかったり
することがあれば、「あちらが認められるとこちらが認められなくなる」
という状況にもなることがあるわけです。
選択別姓の反対派(非共存派)は、こうしたことを理解することなく、
「名義変更くらいでわがままだ」とか「結婚とはそういうものだ」などと
ごり押しするだけで、あたまから聞く耳を持たないのが相場ですね。
こういう人たちは自分が名義変更で苦労することなどなく、
しょせん「他人ごと」と思っているのでしょう。
さきのツイートには「他の国の友人のように」とありますし、
また外国のかたに日本の事情を説明すると「それで困らない?」と
訊かれるというお話をしています。
夫婦別姓が選択できるなんて諸外国ではすでに当たり前のお話で、
日本だけ取り残されていることを、あらためて感じるところです。
「世界の夫婦別姓」
これはすごく高齢の人のケースになりますが、昭和30年代くらいに結婚した女性の中には年金を貰う時に初めて銀行口座を作ったという人が結構いたそうです、まだ給料が手渡しだった時代に数年だけ就職してあとはずっと専業主婦だった人たちですね。
そういう世代の人は銀行口座もクレジットカードも夫名義のものを使っていてなんの不自由も無かったんでしょう。
電話も一家に一台固定電話の名義は夫。
なんか、今の若い人に話してもピンとこない時代の話です。
時代が半世紀くらいずれてるんですよ、この制度。
>昭和30年代くらいに結婚した女性の中には年金を貰う時に
>初めて銀行口座を作ったという人が結構いたそうです、
なるほどねえ。
はじめて銀行口座を作るのが年金をもらうときなんて、
いまでは考えられないことですね。
(当時は銀行口座を作ること自体、「女らしくない」ことだったのかも。)
銀行口座でさえ不要なら、そういう女性たちは自分の名義で
契約や登録をすることなんて、ほとんどなかったのでしょうね。
専業主婦をずっとやっていたなら、資格のたぐいもなかったでしょう。
結婚改姓をしても、名義変更で追われることもなかったのでしょうね。
>今の若い人に話してもピンとこない時代の話です
給料手渡しとか、1家に1台固定電話なんてのもわからないだろうけど、
夫名義のクレジットカードを使って不自由ないというのが、
いちばん理解できないかもしれないです。
>時代が半世紀くらいずれてるんですよ、この制度
いかんせん高度経済成長期の「標準家族」ですから。
まさに「三丁目の夕日」の時代に留まっていますよ。
クレジットカードが日本で発行されるようになったのが昭和30年代から40年代にかけてなので、クレジットカードを使っている人自体当時はまだそこまでいなかったかと思います。今みたいに普段の買い物にカードを使うわけではないですし。
こちらにコメントありがとうございます。
クレジットカードが普及しだしたころは、
家族のクレジットカードを使う、
ということもざらにありましたよ。
前のコメントで、わたしは
========
>今の若い人に話してもピンとこない時代の話です
夫名義のクレジットカードを使って不自由ないというのが、
いちばん理解できないかもしれないです。
========
と書いたけれど、期せずして当たり、ですね。
こちらにコメントありがとうございます。
クレジットカードの黎明期には、
家族が無断でカードを使いまくって、
多額の負債を抱える、なんて事件も
ときどき起きていましたね。
クレジットカードを使うと預金口座から
引き落とされるという仕組みが
わからなくて、無尽蔵にお金が
わいてくると思っている人も
少なからずいた時代でした。
そういう時代を知っているかたは、
「クレジットカード=危険」という
印象が、いまでもなんとなく
あるかもしれないです。
家族が無断でカードを使いまくって、
多額の負債を抱える、なんて事件も
ときどき起きていましたね。
若くはないんですが全然知らなかったです。
夫が把握していれば夫のカードを妻が使ってもカードを使ってもいいんじゃないかとは思ったのですが、確かに無断で使いまくるのはよくないですよね…。
コメントありがとうございます。
>若くはないんですが全然知らなかったです
そうだったのですね。
(じつは知らないかたのほうが多いのかしら?)
クレジットカードを使うと、
預金口座から引き落とされることが
わからないなんてありえるのかと、
わたしも思ってはいました。
年金をもらうときはじめて
預金口座を作った、なんてくらい
金融取り引きと無縁な生活をしていれば、
そういうこともあるかもしれないです。
こんなトラブルを防ぐために、
クレジットカード名義の本人以外
使えないとか、上限額の設定を
徹底していったものと思います。
(なんて、かくいうわたしも
あまりくわしくないのですが。)