国連総会と講演をしてきたことを、メインブログでお話しました。
ところが今回の訪米の際も、オバマ大統領との会談はなかったのでした。
安倍首相はアメリカに来ているのに、オバマ大統領は会ってくれないわけです。
「よほどオバマに嫌われたか 国連総会でもフラれた日米トップ会談」
オバマ大統領が安倍首相との会談にぜんぜん乗り気でないのは、
いまに始まったことではないです。
今年の1月にも会談を開くよう、安倍首相はオバマ大統領に
求めたのですが、このときはオバマ大統領から延期されました。
2月22日は会談が実現しますが、このときは安倍首相が無理に頼んで、
もうしわけ程度の会談を開いてもらったものです。
6月17-18日に北アイルランドでG8首脳会談が行われたのですが、
安倍首相とオバマ大統領はおなじ場所に来るにもかかわらず、
オバマ大統領から会談を断わってきました。
9月始めのサンクトペテルブルクのG20首脳会談のときは、
オバマ大統領から急きょ申し入れられ会談が実現していますが、
これはシリア問題が勃発したことによります。
民主党政権時代の鳩山首相、菅首相、野田首相は、
オバマ大統領とふつうに会談しています。
なので安倍首相だけが特別に避けられているということですよ。
本当に安倍首相はオバマ大統領に嫌われているみたいです。
オバマ大統領が安倍首相を避ける理由は、やはり安倍の右翼的性格でしょう。
とりわけ従軍慰安婦問題に対する安倍政権の姿勢ですね。
いかんせん第一次安倍政権のとき、合衆国議会の慰安婦非難決議に
反対しようとした「前科」があるくらいです。
安倍が政権を取りそうとわかったときから、オバマ大統領は警戒をはじめていました。
9月26日の国連総会での安倍首相の講演は、女性の地位について
話すことは、オバマ大統領も知っていたと思います。
でもそれくらいでは安倍首相を信用するはずない、ということですね。
従軍慰安婦問題を棚に上げることも、見透かされていたのかもしれないです。
安倍首相がみずからの慰安婦問題に対するスタンスを抜本的に
改めるとはとても思えないですし、安倍が首相の座にあるかぎり、
オバマ大統領は安倍を遠ざけ続けるのではないかとも思います。
安倍首相は「民主党政権で冷えきった日米関係を修復する」とか
「日本とアメリカはカチカンを共有する対等な同盟関係」とか言っていますが、
こんなのは日本側・安倍政権側が勝手にそう思い込もうと
していただけというのが、さらにはっきりしてきた感じです。