(美少女コンテスト)を禁止する法案が、フランスの上院で通過したのでした。
「16歳以下の美少女コンテスト禁止、仏上院で法案通過」
「「子どものミスコン」に賛否両論、仏上院で禁止法案通過」
ミスコンテストがなぜ問題かは、しばしば議論されることだと思います。
それでも年齢をかぎっているとはいえ、法律で禁止までするというのは、
ほかに例がないのではないかと思います。
このニュースを聞いて、わたしもちょっとびっくりしました。
ミスコンテストはいわば「女の品定め」を公然とやることだと言えます。
子どもはそうした性的搾取からとくに保護する必要があるでしょう。
「自分の価値は容姿や外観で決まる」というメッセージを
子どものうちから植え付けるのは、とりわけ悪影響が大きいことになります。
禁止法案のきっかけとなったのは『フォーグ』誌に載せられた
「3人の少女が濃い化粧をして体の線を強調する衣装をまとい、
ハイヒールに高級宝飾品を身に付けた写真」でした。
またフランス上院の議会報告書では、「パッド付きブラジャーやヒールの高い靴
といった大人顔負けのデザインの子供服の禁止」とあります。
ご他聞に漏れず、服やお化粧や装飾がエスカレートするようですね。
子どもの場合、コンテストで有利になるために、
外観を飾ることが過剰になって大人顔負けになるのも問題だと思います。
単にミスコンテストの是非を議論するとか、特定のミスコンテストを
中止にさせるというだけでなく、法律で禁止するのですから、
フランスの美少女コンテストは、かなり深刻ということなのかもしれないです。
それでも実際に禁止するのですから、女の子を性的対象とすることを
問題視する論調もそれだけあるということだろうと思います。
美少女コンテスト禁止法案が、フランスの上院で可決されると、
アメリカでもミスコンテストの議論が活発になっています。
(たぶんミスコンテストが問題視される発端となったのが、
アメリカのファッション雑誌『フォーグ』だからではないかと思います。)
それでもやはり「子どものミスコンテストは問題だが、
法律で禁止するほどのものか?」という意見もあるようで、
フランスの下院で審議されるかどうかは、なんとも言えない状況にあります。
付記:
日本でもミスコンテストを擁護する人たちはすくなからずいるのですよね。
こうした人たちは、年齢制限があるとはいえ、
フランスで禁止法案が可決したことは、どう考えるかと思います。