いささかびっくりのニュースがあるので、ご紹介したいと思います。
「人物重視にしたら、合格の8割女性…大阪府・市」
「大阪府・市 合格者の8割女性 「人物重視」切り替えで」(紙面版)
今回から試験の内容を変えて「人物重視」にしたのですが、
その結果女性の比率が、府と市の両方で8割ほどととても高くなったのでした。
具体的な試験内容は、記事によると以下のようになっています。
1次試験は志望動機や自己PRを記入するESと小論文を実施した。
2次試験では、集団で架空の商店街の振興策を
企画するなどの「グループワーク」と論文、
3次試験では面接と適性試験
なぜ合格者に女性が多くなったのか、いまのところ理由はわかっていないです。
大阪府と大阪市で検証するというので、それに任せればよいでしょう。
試験自体は公平になされたと思います。
記事のブックマークを見ると、「フェミニストはお怒りにならないのか」
というコメントがいくつか見られるのですよね。
これらの人たちは、フェミニストにどう怒れと言いたいのかと思います。
「女性ばかり採用するのは男性差別だ」とでも言え、というのでしょうか?
少なくない採用試験で、男性よりも女性のほうが成績がよく、
男女の数のバランスを取るために、男性に「下駄」を履かせて、
成績上位の女性より、成績下位の男性を優先的に採用することがあるのは、
フェミニストなら知っているのではないかと思います。
よってフェミニストの考えることは、「大阪府と大阪市も男に下駄を
履かせることになるのか?」ではないかと思いますよ。
試験の内容を変えたため、
合格者にしめる女性の割合が
高くなったのではありますが。
「女性の割合が高いのは嫌だから、
男性の割合のほうが高くなるまで、
試験の内容を変えよう」なんて
やりだしたら恣意的です。