2013年09月21日

インドでレイプ犯に死刑(2)

メインブログの9月20日エントリで、ニューデリーのレイプ犯の
死刑判決のことを取り上げ、このブログの前のエントリで、
そのお話を聞いたある種の人たちにある反応をお話したのでした。

インドのニューデリーのレイプ犯のニュースにかぎっては、
死刑判決がくだったということで、ある種の人たちが言いそうなことが
もうひとつ考えられると思います。




それは「死刑は廃止するべき残忍な刑罰ではないのか?
フェミはレイプ犯が死刑に処せられることに賛成なのか?
フェミは女さえよければ、死刑囚の人権はどうでもよいのか?」というものです。
こういう人はふだんどれだけ死刑廃止のために
熱心に言論活動をなさっているのか、という問題があるでしょう。

これについては、「レイプ犯は厳罰に処してしかるべきだが、
死刑判決が下ったことは引っかかるものがある」という見解を、
メインのエントリで、わたしはすでに書いています。
国際人権団体の活動家のコメントや、被告側の弁護士が「終身刑にするべき」と
述べていることも、わたしは紹介しています。

そしてメインのエントリの最後で、わたしはこのように書いています。
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こうした死刑反対の意見は、あくまで「死刑廃止」という立場からのもので、
「残忍なレイプ犯たちは厳罰に処するべきだ」という考えは
変わらないことは、お断わりしておきたいと思います。
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レイプ犯に厳罰を課すことと死刑廃止は、両立し得るということです。

それをあたかも「レイプ被害者の人権か、死刑囚の人権か」という
二者択一のように仕立てることで、レイプ被害者の人権を訴える人は、
死刑に賛成であるかのように印象づけるというのは、
女性の尊厳を守りたい人を偽善者に見せかけることができて、
足を引っ張りたい人には都合がいいのでしょう。


関連エントリ:
「インドでレイプ犯に死刑」


posted by たんぽぽ at 11:15| Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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