夫婦別姓のことが話題になっているので、ご紹介したいと思います。
5月29日に、夫婦別姓訴訟で原告が敗訴になったことを
意識して書かれたものと思います。
「社説・春秋」
(はてなブックマーク)
内容は、結婚や離婚を繰り返して苗字が変わったため、
むかしの知人からの連絡がつかないとか、業績が検索にかからないというお話、
その不利益を被るのは、ほとんどすべて女性であること、
旧姓使用ではじゅうぶんな解決にならないことが書かれています。
最初のお話も「ある会社での実話だ」と断わっているけれど、
それほどめずらしいお話ではないだろうと思います。
改姓というのが、そもそも何回も結婚や離婚を繰り返すことを
念頭に置いていないように思います。
例によって「理想の家族幻想」で、結婚は一度だけで
離婚はしないということを、前提としているのでしょう。
「女性がいきいき活躍する社会を現政権は目指すと聞く」と
書いてあって、かかる方針と夫婦同姓の強制はあきらかに矛盾します。
でも、家族やジェンダーに因習・反動的で「理想の家族幻想」に
凝り固まった安倍政権が選択別姓の導入を考えることなど
あろうはずないのは、言うまでもないでしょう。
「誰もが名字を名乗り始めてほんの100年余り」ともあって、
夫婦同姓以前に苗字の歴史自体が新しいことを、ちょっと喚起しています。
「夫婦同姓は日本の伝統」と信じて疑わない人たちを
意識したものだろうと思います。
この社説は、そんなに変わったことは書いていないと思うのですが、
それでもブックマークがとてもたくさん付いたのでした。
わたしが最初だったのですが、こんなに後が続くとは思わなかったです。
夫婦別姓の話題は、ときどき関心が集中することはあるようです。