2013年04月08日

男女の大学進学率・卒業率

メインブログの3月30日エントリ「日本は最低の先進国」で紹介した
BBCの記事を日本語で解説しているエントリで、
男女ごとの大学卒業率について述べられています。
そのもとになったOECDの報告書は、つぎのように書いてあります。

「男女間の格差縮小のために今行動が求められている〜日本〜」
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今日では、女性の方が男性より高学歴になり、25-34歳では、52%の男性に対して
59%の女性が大学を卒業しています。45-54歳では32%の男性に対して
23%しか女性の学士保持者はいないことからも、時代を経た変化が窺えるでしょう。
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じつはこの数値のソースがよくわからないのです。

 
大学卒業率ではなく、年代別にもなっていないのですが、
男女共同参画局の資料に大学進学率のデータが出ています。
これによると2007年は、男性が53.5%、女性が40.6%となっています。
卒業までのあいだに、男性と女性とで数値が逆転するほど、
男性に中退が多いというのは、とても考えにくいですね。

「教育・研究分野における男女共同参画」

ところが短大を入れると、女性の進学率は52.5%で男性と競って来ます。
大学と短大を合わせた進学率は、1990年代は女性のほうが高かったのでした。
2000年代に入って、ふたたび男性のほうが多くなります。
それでも差が大きいのではなく、男女で進学率は近い値です。

「高校・大学進学率の推移」

これらのことを考えると、OECDの報告書に出てくる
男女ごとの大学の卒業率は、短大を含めた数値ではないかと考えられます。
より直接的にこれをしめす資料をご存知のかたがいましたら、
教えていただけたらと思います。


関連エントリ:
「日本は最低の先進国」
「日本は最低の先進国(2)」


posted by たんぽぽ at 19:21| Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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