ご多分にもれず醜悪です。
「市民グループと日弁連「夫婦の別姓が認められていない
女性への差別をなくすため民法の見直しすべき」」
最近の記事ですが、べつだん変わった内容があるのではないです。
「夫婦別姓は、嫁を家に入れないという朝鮮のしきたりだ」
という、非共存派にありがちな「すりかえ」です。
日本で選択別姓を導入したいのは、結婚しても苗字を変えたくない
という人たちがいるからで、これは欧米の民主主義国と同様、
男女平等の見地にもとづくことは言うまでもないでしょう。
「中国、韓国の別姓は儒教由来の女性差別?」
ちなみに、韓国では家族法が改正されて、
2008年から男性優位の戸主制度が廃止されています。
「嫁を家に入れないという朝鮮のしきたり」というものは
すでに法的にはなくなっていると言えます。
「韓国で戸主制廃止-民法改正案が国会通過(2008年1月から実施)」
「嫁を家に入れないという韓国の制度」とすりかえて、
夫婦別姓が女性差別であるかのように言う非共存派は結構います。
彼らは女性の権利に対する理解なんて、たいしてなさそうなのに、
こんなときだけ「女性の権利」を出してくるのも、
ご都合主義的だと思います。
非共存派の中には、排外主義的な人も多いのですが、
そんな彼らにとっては、夫婦別姓を韓国や中国と結びつけることは、
いろいろと都合がよく、あたまの中に入っていきやすいのでしょう。
それから欧米の民主主義国では、別姓が選択できるのが
あたりまえであることがわからず、夫婦同姓が強制されるのが
グローバルスタンダードだと思い込んでいるのも、
あるのかもしれないです。
最初の記事ですが、ほかには夫婦別姓が認められると、
離婚が増えるとか、不倫が増えるとか、
これまたよくありがちな偏見を書いています。
こんなことがないのは、すでに選択別姓が導入されている
欧米の民主主義国や、現在の日本でも国際結婚や
事実婚にしている人たちを見れば、すぐにわかることです。
ついでながら、この人は生活保護のことを
「ナマポ」などと書いていたりします。
選択別姓に反対するような感性の持ち主は、
ほかのところでも差別意識がしみ出る、ということかもしれないです。