いまでも信じている人もいそうなので、取り上げたいと思います。
「サーチナ」が選択的夫婦別姓について、ひどい記事を載せています。
「夫婦別姓で日本は一夫多妻制の不倫大国に?」
ようは、選択別姓が認められると不倫が増えるとか、
それで実質的に一夫多妻制になるという、言い古されたことです。
夫婦で苗字が異なっていると、結婚しているのか、
愛人関係なのか区別がつかなくなるだろう、という連想ですね。
実際には婚姻届けを出して夫婦同姓にしていても、
不倫する人はいるのですから、結婚改姓が不倫の抑止に
ならないことは、わかりそうなものです。
「自分は夫婦同姓なので不倫がばれそうだから」と言って、
不倫をやめた人のお話なんて聞いたことないでしょう。
夫婦別姓のかたに不倫が多い、ということはないのは、
日本人でも国際結婚で夫婦別姓になさっているかたや、
事実婚のかたたちを見てもわかることです。
彼らにとくに不倫が多いというお話は聞かないです。
あるいは、夫婦別姓で不倫大国になるというのなら、
すでに選択別姓が導入されている欧米の民主主義国は
いまごろはどこもみな不倫大国になっているはずです。
もちろん実際にはそんなことは、ぜんぜんないです。
「夫婦別姓で不倫が増える」というもの言いは、
現在事実婚などで夫婦別姓になさっているかたたちに
不倫が多いと言っているのと、おなじことになると思います。
かなり侮辱的であり、誹謗中傷と言ってもいいでしょう。
記事を書いた記者も、誹謗中傷でも偏見でもないというなら、
国内外ですでに夫婦別姓になさっているかたたちを調査して、
夫婦別姓だと不倫が多いというデータを出していただきたいです。
それでも、夫婦別姓だと苗字が変わらないから、
結婚しているのか単なる同棲なのか区別しにくくて
不倫しやすいのではないか?というのは、むかしからある偏見です。
なんとなくそう思ってしまう人も、結構いるかもしれないです。
そうした偏見に訴える記事ではありそうです。
付記:
記事では、不倫するのは女性で、男性が愛人を
たくさん抱えると決めているようです。
単に苗字のせいで、結婚か愛人関係かわかりにくいというのなら、
不倫をするのが男性で、女性が多数の愛人を抱える
ケースもありえるはずです。
「一妻多夫」を考えないのも、記事の著者の偏見の現れかもしれないです。
『選択的夫婦別姓に反対する人たちは、実は不倫やDVをしている・あるいはしたいと思っている人たちです。今の制度であれば、必ず同姓になるように相手に改姓してもらえることで離婚のハードルが少し高くなり、多少不倫したりDVをしても、離婚にまではならずにすむ、とたかをくくっているのだと思われます。』
という方がずっと信憑性があります(爆笑)
>本気で言っているなら痛いですし、ネタだとしたって、
>おもしろくもなくて笑いすらとれませんよね(笑)
本気だと思いますよ。
「痛いの痛いの飛んで行け〜」と思います。(笑)
>という方がずっと信憑性があります(爆笑)
実際に非共存派にそれを言ったらどうなるかと思います。
キーキー怒り出すんじゃないですかね?
(もし怒り出すのだとしたら、自分がされて嫌なことを
他人にはできる、ということになるけれど。)