2013年03月17日

同性カップルの子ども

ドイツの同性結婚についての記事があるのでご紹介します。
ドイツでは同性カップルは結婚に準じた、パートナーシップとなれます。
しかし子ども(養子)を取ることができなかったのでした。
これも2月18日に、最高裁判所が違憲判決を下したので、
近いうちに法律が改正されるものと思います。

「ドイツで爆発的に急増中、同性同士の婚姻
フランスはさらに先に行くが、養子となる子供は幸せか?」

(はてなブックマーク)


 
ところが記事の著者が言いたいのは、「同性カップルの子どもは
かわいそう」だから嫌になってしまいます。
同性結婚は許容できても、子どもを持つことには
抵抗がある人は結構いるのですが、「またか」という感じです。

「親を選べない子供の立場は考えられているのか」

同性カップルの子どもを不幸と決めてしまうことは
意味がないどころか差別であることは、メインブログで
前にお話したことがあるので、ご覧になるとよいでしょう。

「同性カップルの子ども」



著者の主張をくわしく見ていきたいと思います。

例えば、中年の男2人と幼い女の子からなる3人家族が、
どうしても普通には見えない。

「どうしても普通には見えない」のは、この著者が
子どもを持つ同性カップルが見慣れていないからです。
著者の偏見にすぎないです。

ためしに娘に訊いてみたら、「パパが2人? 退屈そうでいやだ」と言った。

異性カップルの子に訊いても、違和感を持つのは無理もないです。
いままでずっと父親と母親がいたところへ、
とつぜん親が同性になることを想像するからです。
この質問は、産まれたときから同性カップルの子だった人に
訊かないと意味がないことです。

ちなみにこれには異論があって、「父親がふたりはおかしい」
という意味ではなく、「ママがふたりならいい」という
意味ではないかと推測するかたもいらっしゃります


私は、身近な知り合いに女性同士で結婚したカップルもおり、
自分がそれほど保守的だとも思っていないが、
それでも、同性の両親と子供となるとかなり抵抗がある。

「自分は◯◯にともだちがいる、だから◯◯を差別していない」と言って
自分を免責する人はよくいますが、そういうことを言いたいのでしょうか?

両親は、男と女でも、男が2人でも、あるいは女が2人でも、
子供にとっては同じだと、本当に皆が思っているのかということだ

みなが思わなくてはならないのです。
同性カップル本人の問題ではなく、彼らを取り巻く社会の責任です。


長女とその友人に意見を聞いてみたら、
「子供が可哀そうね。幼稚園や小学校で苛められるでしょう」と言った。
私もそう思う。そう思うこと自体が間違いだと言われそうだが、
そう思うのだから仕方がない。

おっしゃる通り、そう思うこと自体が間違いです。
いじめはいじめるほうが悪いです。
いじめられる側に責任のあることではないです。
「仕方がない」と言いわけすることではないですね。
ご自分の中にある偏見を克服していただきたいと思います。

じつは、彼女たち母娘こそ、同性カップルの子どもを
いじめるのではないか、という気がしないでもないです。
こうした場合にありがちな、自分がいじめる人だから、
「いじめられる」と考えるのではないか、ということかもしれないです。


付記1:

はてなブックマークは、批判がほとんどです。


付記2:

前の父親の親権についてのエントリで、著者の考えは
「同性カップルの子どもはかわいそう」という外からの決めつけと
共通するものがあると、わたしは書いたのでした。
この著者は本当に「同性カップルの子どもはかわいそう」と
考えていることがわかりました。


関連エントリ:
「同性カップルの子ども」


posted by たんぽぽ at 12:49| Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください