2013年03月02日

貴男の上司が女性なら

働く男性を対象に訊いた「あなたの上司が女性になったら」
というアンケートがあるので、ご紹介したいと思います。

「働く男性に聞く「あなたの上司が女性になったら」調査」

結果を見ると賛成が64%、反対が21%となっています。
賛成がかなり多いと言えるので、女性が上司になることは
わりあい受け入れられていると言えるでしょう。
しかし反対も「それなりにいる」という程度ではあると言えそうです。

 
賛成意見の中に、「女性ならではの良さがあるので」と
いうものがあるのが、いささか気になります。
「女性の感性」とか「女性の視点」を考えているのでしょうが、
仕事をする上で、そのようなものはないですよ。
このようなところで女性特有のなにかを期待しても、
期待はずれになるだけだと思います。

しかし、もっとすさまじいのは反対意見です。
もろに女性差別的だから、あきれてしまうのです。
「女は感情的」とか「女は結婚して子どもを産むべき」とか
「女が優遇される」とか、中身も典型的だったりします。

よくこんなことが臆面もなく言えると、わたしは思いますよ。
およそ5分の1の男性が、女性に対してこのように
考えているのだとしたら、女性の管理職が増えないのも
無理もないことかもしれないです。


ところで、働く女性を対象にして、「あなたの上司が、
男性になったら」というアンケートはなされないでしょうね。
日本では上司が男性であることは「あたりまえ」なので、
取り立ててめずらしいことではないからです。

日本は欧米の民主主義国と比べると、女性管理職の割合が
とても低くなっていて、これが日本のジェンダー格差
大きくする原因のひとつとなっています。
つまりこのアンケートは、日本では女性の管理職がすくなく、
まだまだ浸透していないから成り立つ、ということです。


posted by たんぽぽ at 14:58| Comment(4) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近は、学校の校長や教頭にも、女性が増えていますが、まだまだ男性の方が多いです。

子供の頃から女性管理職をみていると、「管理職は男」という固定概念が刷り込まれずにすむかな。と思った。

強引にでも男女枠を用意して、半々にするべきだと思いますよ。学校に限らず、あらゆる職場で、ですが。

すると、女性に対する優遇は男性差別、と言い出す奴が現れますよね。

弱者に対する措置を、元々の社会的強者への差別とか脅威と考えるのは、在日特権とか、女性専用車両とか、生活保護受給者とか、みな同じ発想です。

あるいは外国人参政権も同じです。
Posted by キンシャチ at 2013年03月03日 08:28
キンチャチさま、こちらにコメントありがとうございます。

>「管理職は男」という固定概念が刷り込まれずにすむかな。

刷り込みの効果は結構あると、わたしも思います。
その意味でも、管理職に女性がいる状況が、
あたりまえに見られるようにするのは、大事なことですね。

>女性に対する優遇は男性差別、と言い出す奴が現れますよね

そうなんですよね。
「能力のない女に下駄を履かせるな」とか言い出すのよね。
現状は「男というだけで能力がないのに下駄を履かされている」
状況なんだけれど、それがわからないのですね。

>弱者に対する措置を、元々の社会的強者への差別とか脅威と考えるのは、

自分たちは、社会的強者ゆえにもっと大きな「既得権」を
持っている、ということがわからないのですよね。
それだけ彼らの「既得権」があたりまえすぎる、
ということなんだけど。
Posted by たんぽぽ at 2013年03月03日 14:36
もうひとつ、気がついたことを。リンク先の記事中に、

「女性上司自身が"男性社会で生き抜いてやる"というような強い競争意識を持っているとやりづらいが、自然体で接してくれるのであれば問題ない」(人によっては「賛成」)

とか

「男の職場に女性の感覚はそぐわないので、女性の上司はごめんです」(感情的なので「反対」)

という意見がありますが、因果が逆だと思う。男性向けに制度ができている社会では、女性が浮くのは当然です。たとえてみれば、右利きの道具しかないところでは、左利きの人はうまく作業ができない。それをみて、「左利きの人は不器用だ」と言っても、それは違いますよね。

そもそもの制度やその根底にある精神を、男女平等にしてゆく必要がある。
Posted by キンシャチ at 2013年03月03日 22:22
またまたコメントありがとうございます。
わたしのお返事がちょっと遅れてもうしわけないです。

>「男の職場に女性の感覚はそぐわないので、
>女性の上司はごめんです」(感情的なので「反対」)

この「感情的なので反対」の人はあきらかに差別的ですね。

>「女性上司自身が"男性社会で生き抜いてやる"というような
>強い競争意識を持っているとやりづらいが、
>自然体で接してくれるのであれば問題ない」(人によっては「賛成」)

こちらの「人によっては賛成」の人は、さきの反対の人よりは
ずっとましでしょうけど、それでも「"男性社会で生き抜いてやる"
というような強い競争意識」を、なぜ持つ必要があるのかには
思いがいたらないようですね。

ご指摘の通り、それは「男性向けに制度ができている社会」で
女性が生きていかなければならないからですね。
そこに気がつかないという点では、「人によっては賛成」の人も
「感情的なので反対」とおなじと言えると思います。
Posted by たんぽぽ at 2013年03月05日 19:25
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