2013年02月24日

内閣府による世論調査

「村野瀬玲奈の秘書課広報室」の「選択的夫婦別姓制度への抵抗を憂う (2)」
というエントリについた、[18174]のコメントのかたが、
内閣府による夫婦別姓の世論調査のうち、高齢者の動向について
分析しているのですが、これがいささか「?」だったりします。

「調査結果からは制度に批判的な層の実像は見えない」

 
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また平成8年の結果との比較については、
社会の高齢化者層の増加により結果が逆転したものと思われます。

世代の交代より事態は好転するのではなく、高年齢層の増加により
反対者が増える可能性があるのではないかと思います。
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夫婦別姓の必要性を正しく理解した上で、賛成になったかたは、
歳を取っても反対派に戻ることは、さすがにないと思いますよ。
なんでもそうだと思いますが、適切な知識を得て理解したら、
知識のふじゅうぶんなままでの思い込みの状態に
戻ることはない、ということです。

夫婦別姓のことにくわしくないかたが、そのときの雰囲気で、
賛成になったり反対に戻ったりすることはあると思います。
しかしこれは、若年層でもありえることで、
高齢者にかぎったことではないでしょう。


世論調査の結果を見て、高齢層の意見がどう変化したかを
実際に見てみることにします。

2013年: http://www8.cao.go.jp/survey/h24/h24-kazoku/zh/z17.html
2007年: http://www8.cao.go.jp/survey/h18/h18-kazoku/images/z17.gif

年齢別の結果を見ると、60代と70代はつぎのようになっています。
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2013年
60代:賛成33.9%、反対43.2%
70代:賛成20.1%、反対58.3%
2007年
60代:賛成31.0%、反対47.3%
70代:賛成20.4%、反対58.2%
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60代は賛成が増えて反対が減っていますが、70代はほとんど変化がないです。
したがって、高齢になると反対するようになるというのは、
この数字からだけでは微妙なところだと思います。


高齢層の意見というのは、こんなのが典型的だろうと思いますが、
もとになっているのは、「結婚したら女が改姓して同姓になる」
という考えが染み付いていて、夫婦別姓が異常なものにしか
見えないという偏見だろうと思います。

こうした偏見を持った人は、世代が下るほど減っていくでしょうし、
また女性の権利に対する理解も、世代が下るほど進んでいるでしょう。
したがって、世代の交代によって、選択別姓に対する
賛成が増えると考えるのは、妥当なことだと思います。


関連エントリ:
「内閣府による世論調査」
「内閣府による世論調査(2)」


posted by たんぽぽ at 12:23| Comment(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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