イメージと異なるというご指摘があります。
「鬼女」のイメージとは、「ひまを持て余した主婦が、
ネットで攻撃対象を探している」というものですが、
実際のユーザはそうではないそうです。
「暇な主婦がネットに貼りつく“鬼女像”は誤りとの調査結果」
「鬼女板」にアクセスしているユーザを調べると、
つぎのように推定されるそうです。
鬼女板に月2時間以上アクセスしている人は
約1万6000人いると推定されるが、既婚女性はその36%に過ぎなかった。
30代、40代の独身女性が16%ほどいて、残りは30代、40代の男性だった
既婚の女性は36%に過ぎず(さらに言えば、全部主婦
というわけではないでしょう)、48%は男性だったとあります。
作られたイメージ、あるいは思われているイメージと、
実際のユーザ層が乖離するのは、よくあることかもしれないです。
年齢と性別以外の属性はつぎのようらしいです。
なんだか、よそでもおなじようなことをしている人たちが、
「鬼女板」にも来ている、という感じですね。
もちろん専業主婦も多く含まれているが、
中心は引きこもりやニート、非正規雇用などの低所得層で、
「ネトウヨ」や「反原発サヨク」などのネット住人と
層が重なっていると思われる。
「鬼女」の特徴として、マスコミに対する強烈な不信と、
その裏返しであるネットの情報の過信が挙げられています。
これはある種のネットユーザに、共通して見られる特徴だと思います。
この層の特徴は、テレビや新聞などマスコミの流す情報は嘘ばかりで、
ネットには正しい情報が流れていると頑なに信じていることで、
「ネトウヨ」はこうした状況におちいった層の典型でしょう。
ほかにも、「ユダヤ陰謀論」のような陰謀論におちいった
「政治ブログ」を書く人たちも同様でした。
1990年代の「サヨク教条主義者」にも、同様のマスコミ不信と、
その裏返しのネットの過信は見られたとあります。
ようはネットが普及するようになってから、
ずっと起きていた現象なのだろうと思います。
「「目糞、鼻糞を笑う」本多勝一バッシング」
そうしたトンデモ意見の基調としては、まずマスコミを
「信じられない」とし、マスコミ以下の何の根拠もなく流通している
個人による「思いこみ情報」を単純に「信じて」しまう。
要するに、彼らにははじめから結論ありきなのであって、
どんな問題でも検証することで、
自己確認をするという批判精神は存在しない。
あるときとつぜん「鬼女」をやめる人もいるそうです。
ある日ふと、自分の行為に疑問を持ち、正気に戻るかのように
鬼女板から去る人が多いことは確かだが、
これはネトウヨが足を洗うときに、似ているかもしれないです。
「ネトウヨの黒歴史」
「ネトウヨから覚めるとき」
もっとも、つぎのくだりを見ると、「鬼女」はネトウヨよりは、
自分のやっていることに、自覚的なのかもしれないです。
もっとも、その正義感は、自分の行為の下らなさや、
思い通りにいかない己の人生に心のどこかで負い目を
感じていることの裏返しである。
しばしば出てくる「ネトウヨなんて存在しない」論。
ある意味定番かもしれない。